魂に対して戦いを挑む肉の情欲

――――――――――――――聖書の節（回復訳）――――――――――――
１ペテロ2:11　愛する者たちよ、わたしは、旅人であり寄留者であるあなたが
たに勧めます。魂に対して戦いを挑む肉の情欲を避けなさい。
１テサロニケ4:3　あなたがたの聖別、これこそ神のみこころです。すなわち、
あなたがたが淫行から遠ざかり。

―――――――――――――――務めの言葉―――――――――――――――
11節でペテロは信者たちのことを旅人また寄留者と言っています。彼はこれらの
旅人また寄留者たちに、肉の情欲を避けるようにと懇願しています。この懇願は
非常に実際的な事柄であり、単なる教理ではありません。ここでペテロは次のよ
うに言っているかのようです、「わたしは肉の情欲を避けるよう、あなたがたす
べてに懇願します。あなたがたは自分たちがだれであるか、知っているでしょう
か？　あなたがたは世的な人々ではありません。あなたがたは旅人また寄留者で
あり、別の国に属する民、また外国を旅している民です。実際、あなたがたは外
国人としてこの地上にいるのです。というのは、あなたがたは地の市民ではない
からです。あなたがたは天の旅人また霊的寄留者です。そのような人物として、
あなたがたは世的な人々の生活とは異なる生活をすべきです。あなたがたはむな
しい生活様式を避ける必要があります。むなしい生活様式は、肉の情欲から来る
生活です。こういうわけで、他の人たちにあなたがたが天の外国人であることを
示すために、あなたがたは肉の情欲を避けなければなりません」。

11節でペテロは、肉の情欲は魂に対して戦いを挑むと言います。堕落した体は肉
的であり、また情欲に満ちています。堕落した体の中の肉の情欲は、魂に対して、
思い、意志、感情を含むわたしたちの肉なる存在に対して、戦いを挑みます。し
ばしばわたしたちは、良い事を考え、良いものを愛し、良い事を行なおうと決心
します。考えることは思いの中にあり、愛することは感情の中にあり、決心する
ことは意志の中にあります。それにもかかわらず、肉の情欲はしばしば、わたし
たちが思いの中で考えること、感情の中で愛すること、意志をもって決定するこ
とに対して戦いを挑みます。肉の情欲は、わたしたちの良い思い、意図、決定に
反対します。こういうわけで、わたしたちは魂に対して戦いを挑む肉の情欲を避
けるべきです。

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新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、
ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ペテロの第一の手紙(二)」(1986年版)
メッセージ19から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されていま
す。