キリストは選ばれた方であり、尊い方である(1) ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 1ペテロ2:6 なぜなら、聖書にこう書かれているからです。「見よ、わたしは シオンに、選ばれた尊い隅の石を据える。彼に信頼する者は、決して辱められる ことがない」。(7節)こういうわけで、信じるあなたがたには尊いものですが、 信じない者には、「家を建てる者たちの捨てた石、これが隅のかしらになった」 とあり。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 第一に、わたしたちが見たように、キリストは永遠の過去に、神によって選ばれ ました。それは、神が彼を最初に選ばれたことでした。それから神は復活におい てキリストを二度目に選ばれました。復活は、神がキリストを選ばれたことの強 い証拠です。この二度目の選びは、神の最初の選びの確認でした。こういうわけ で、復活において、神は永遠の過去にキリストに対して彼がなされた選びを確認 されました。 キリストは十字架上におられた時、一見、神に捨てられたかのようでした。パリ サイ人たちと彼に反対した他のすべての人たちにとって、キリストの十字架刑は、 神が彼を捨てられたしるしでした。マタイによる福音書第27章42節と43節によれ ば、祭司長たちは律法学者たちや長老たちと共に言いました、「あれがイスラエ ルの王なのだ。今、十字架から下りてもらおう。そうすれば、われわれは彼を信 じる。彼は神に信頼した。もし神が願われるなら、今すぐ神に救ってもらえ。彼 は、『わたしは神の子である』と言ったのだから」。ルカによる福音書第23章35 節は言います、「支配者たちもあざ笑って言った、『彼は他人を救った。もしこ れが神のキリスト、選ばれた者であるなら、自分で自分を救ってみよ!』」。宗 教の指導者たちは、神がキリストを捨てられたと考えました。しかしながら、三 日目にキリストは復活させられました。そしてその復活は、神が選ばれたことの しるし、神がキリストを彼の建造のための石となるように選ばれた証拠でした。 「見よ、わたしはシオンに、選ばれた石を据える」という声明は、キリストの復活 のことを言っているだけでなく、彼の昇天のことをも言っています。神はキリス トを復活させた後、彼を天へ引き上げられました。こういうわけで、キリストの 昇天は、神が彼を選ばれたことの一層のしるし、また確認でした。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ペテロの第一の手紙(一)」(1986年版) メッセージ17から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されていま す。