不正に取った物を返す(2) ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― レビ6:5 あるいは、それについて偽って誓った物全部を返さなければならない。 元の物を償い、またこれに五分の一を加えなければならない。彼は罪過のための いけにえの日に、その元の所有者に、これを返さなければならない。(新改訳) ルカ19:8 ザアカイは立って主に言った、「主よ、ご覧ください。わたしは財産 の半分を、貧しい人たちに施します。また、だれかから偽りの取り立てによって 何かを取っていたなら、四倍にして返します」。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― (全2編のうちの第2編) 第二に、神はわたしたちがすべてを返済するだけではなく、それを返済する時に は、さらに五分の一を加えるよう要求されます。なぜ五分の一を加えなければな らないのでしょうか? 原則は、余るほど返済しなければならないということに あります。あなたは人のものを取ってしまったのですから、完全な代価を払い、 さらに五分の一を加えて返済するようにと、神は言われるのです。神は、ご自身 の子たちがただ最低限度の事をするだけでは満足されません。ちょうど本の印刷 と同じで、上下左右に余白がなければなりません。人に罪を告白し、負債を償う 時も、出し惜しみするのではなく、余裕をもって十分にすべきです。 ある人は償いをする時、五分の一を加えないどころか、元の五分の一にも満たな いようなやり方をします。罪を告白しながら、「この事ではあなたに罪を犯しま したが、あの事ではわたしは間違っていません。むしろ、あなたがわたしに罪を 犯したのです」と言うとすれば、これは勘定することであって、罪の告白ではあ りません。もしあなたが罪を告白しようと思うなら、このように出し惜しみして はなりません。必要以上に謝っても構いません。しかし、必要以下に謝ってはい けません。そもそも、なぜあなたは罪を犯したのでしょうか? 今あなたは人に 償いをしなければならないですから、もっと気前良くありなさい。人のものを取 っておきながら、返済するのは同じだけであってはいけません。十分に返済して こそ良いのです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウオッチマン・ニー全集第49巻「初信者を成就するメッセージ(二)」(1999年版) のメッセージ第22編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版され ています。