傷もしみもない小羊であるキリスト(1) ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 1ペテロ1:18 あなたがたが知っているように、あなたがたが父祖から受け継い だむなしい生活様式から贖われたのは、銀や金などの朽ちるものによるのではな く、(19節)傷もしみもない小羊の血のような、キリストの尊い血によるのです。 レビ4:3 もし油そそがれた祭司が、罪を犯して、民に罪過をもたらすなら、その 人は、自分の犯した罪のために、傷のない若い雄牛を、罪のためのいけにえとし て主にささげなければならない。(新改訳) ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― (全2編のうちの第1編) ペテロの意味する、「傷」と「しみ」の意味を理解することと、またそれらの間 の違いを知ることは重要です。傷という用語は、宝石や珠玉の中に見いだされる 不純物にしばしば使用されます。仮に、あなたが手に宝石を持っているとします。 もしこの石が純粋であるなら、それには少しも混合物がありません。すなわち、 それには少しも異物が混ざっていません。しみは、傷から来る傷跡です。もしあ なたの手に傷を負うなら、ついにはその傷は発達して傷跡になるでしょう。その ような傷跡はあなたの体におけるしみです。 神はわたしたちを純粋に造られました。しかし、堕落は多くの異物、傷をわたし たちの中にもたらしました。これらのすべての異物は、悪魔、サタンのものです。 さらにわたしたちの天然の命において、わたしたちは傷つけられてきました。わ たしはあなたの状況を考えてみるようお願いしたいと思います。とばくの習慣を 発展させた人たちがいました。とばくにふけることは、人の性格にとって重大な 傷です。わたしたちはまた、うそをつく時はいつでも自分自身を傷つけます。う そをついたことのない人がわたしたちの間にいるとは思いません。あらゆるうそ は傷です。わたしたちのほとんどはまた、盗むことによって傷つけられました。 他人から何かを盗んだことのない人は、ほとんどいません。盗みは常にわたした ちを傷つけます。 わたしたちは旧約における予表から、動物のいけにえは傷もなく、またしみもな いものでなければならなかったことを見ることができます。例えば、仮に、羊が 罪のためのささげものとしてささげられることになっていたとします。その羊は 混ざりものがなく、傷のないものでなければなりませんでした。地上でかつて生 きたことのあるすべての人の間で、混ざりものや傷のない人はただ一人、すなわ ち、主イエス・キリストだけです。さらに、彼は道徳的にも倫理的にも傷のなか った唯一の人です。 (明日に続く) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ペテロの第一の手紙(一)」(1986年版) メッセージ12から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されていま す。