神たる方の三一が活動する ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 1ペテロ1:2 すなわち、父なる神の予知にしたがい、その霊の聖別の中で、イ エス・キリストに対する従順と、彼の血の注ぎへと選ばれた人たちへ。恵みと平 安があなたがたに増し加わりますように。 2コリント13:14 主イエス・キリストの恵みと、神の愛と、聖霊の交わりとが、 あなたがた一同と共にありますように。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― ここ(1、2節)で、信徒たちが三一の神にあずかるための、神たる方の三一の活動 による神聖なエコノミーが明らかにされています。父なる神の選ぶこと、彼の選 びは、開始です。霊なる神の聖別は、父なる神の選びを遂行します。子なる神の 血の注ぎで象徴される贖いは、完成です。これらの段階を通して、信徒たちは選 ばれ、聖別され、贖われて、三一の神、すなわち、父、子、霊の享受へと入りま した。信徒たちは三一の神の中へとバプテスマされて(マタイ28:19)、その美徳 を享受しています(2コリント13:14)。 2節には「三一」または「三一の神」という言葉を見いだすことはできません。 それにもかかわらず、神たる方の三一の事実がここに含まれています。というの は、この節は、御父の選び、その霊の聖別、御子の贖いについて語っているから です。これは、三一の神に言及していないでしょうか? これは、神の選ばれた 人たちの上で活動し、働いておられる神たる方の三一ではないでしょうか? そ うです、ここでわたしたちは、選びの民の上での三一の神の活動を見ます。それ は彼らが、彼の完全な救いにあずかるためです。 2節でペテロは、父なる神の予知について語ります。神は永遠の過去に、この世 の基が置かれる前からわたしたちを選ばれました(エペソ1:4)。ですから、神聖 な予知が行使されたのです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ペテロの第一の手紙(一)」(1986年版) メッセージ2から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されていま す。