キリストの言葉をわたしたちの内に豊かに住まわせる(2) ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― コロサイ3:15 そして、キリストの平安に、あなたがたの心を裁定させなさい。 このためにあなたがたも、一つからだの中に召されたのです。また感謝にあふれ ていなさい。(16節)知恵を尽くして、キリストの言をあなたがたの内に豊かに住 まわせ、詩と賛美と霊の歌とをもって、互いに教え戒め合い、恵みの中で、心か ら神に向かって歌いなさい。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― (全2編のうちの第2編) わたしは、パウロの著者としての力量を高く評価しています。彼は、一方でキリ ストの平安を強調し、もう一方でキリストの言を強調しています。わたしたちの 何人かは、わたしたちの霊が生き生きとしている限り、すべては大丈夫だと思う かもしれません。おそらくあなたは、キリストの平安があなたの内側を裁定する 必要があること、キリストの言があなたの心の中にホームを造る必要があること を認識していないかもしれません。もしわたしたちがキリストの平安に内側で働 いていただき、キリストの言をわたしたちの内に住まわせるなら、わたしたちは 正常なクリスチャンであるでしょう。わたしたちは、自分の好きこのみの代わり に、キリストの裁定を持つでしょう。わたしたちは、自分の意見、観念、考え、 判断の代わりに、キリストの言を持つでしょう。 わたしたちは、キリストの言を彼の裁定と分離することはできません。裁定者は、 言葉を語ることによって論争を解決します。わたしたちは自分の問題を裁定者に 持って行き、彼の言葉を聞く必要があります。これは、わたしたちが、キリスト の平安にわたしたちの心を裁定させ、キリストの言をわたしたちの内に住まわせ る必要があるという意味です。その時、わたしたちは歌と感謝で満ちるでしょう。 16節によれば、キリストの言がわたしたちの内に豊かに住むとき、わたしたちは 詩と賛美と霊の歌とをもって、互いに教え戒め合い、恵みの中で、心から神に向 かって歌うでしょう。教えること、戒めること、歌うことはすべて、住むという 動詞と関連しています。これは、主の言葉をわたしたちの内に豊かに住まわせる 道が、教えること、戒めること、また歌うことによってであることを示します。 わたしたちは、言葉においてだけではなく、詩と賛美と霊の歌との中でも教え、 戒めるべきです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・コロサイ人への手紙(四)」(1980年版) メッセージ29から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されていま す。