十字架はすべての消極的な事柄に対する解決である ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 1コリント1:18 十字架の言は滅びつつある者には愚かですが、救われつつある わたしたちには、神の力です。 コロサイ2:14 わたしたちに敵対し、わたしたちに逆らっていた、数々の規定か ら成っている手書きの書を消し去り、それを真ん中から取り除いて、それを十字 架に釘づけてしまわれたのです。(15節)神は支配たちや権威たちをはぎ取り、彼 らを公然とさらしものにして、そこにおいて彼らに勝ち誇られました。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― とても実際的な意味で、キリストの十字架は宇宙の中心です。神が天と地と宇宙 の無数の項目を創造された後、天使長が反逆し、そして多くの天使たちが彼に従 いました。この天使長はサタンになり、彼の追従者たちは天上の邪悪な支配、権 力、権威となりました。ついに、神によって創造された人は堕落し、罪深くなり ました。天使たちの反逆と人の堕落は、神を困難な状況に置きました。神がこの 困難を対処する道は十字架です。まず、神は人と成り、それによってご自身の上 に人性を着られました。それから、受肉した神であるキリストは十字架に行き、 十字架につけられました。三十三年半の地上での生活の間、キリストは飼い葉桶 から十字架まで歩まれました。彼が十字架につけられた時、多くの事が起こりま した。十字架上で神は、罪と罪深い古い人を裁かれました。十字架を通して、わ たしたちの罪深い性質は終わらせられました。神は罪と罪深い人を裁いていた時、 律法を十字架に釘づけられたのです。神が律法を十字架に釘づけておられた時、 邪悪な天使たちもそこにいて、とても活発でした。しかし、15節によれば、神は 十字架を通して彼らをはぎ取られたのです。 疑いもなく、キリストが十字架につけられていた時、支配たちや権威たちは彼の 周りに群がっていました。神とキリストは働いておられました。キリストの働き は彼の十字架でしたが、神の働きは罪とすべての消極的な事柄を裁き、律法とそ の規定を十字架に釘づけることでした。神とキリストの周りに集まった支配たち や権威たちも働いていました。15節で勝ち誇ると言っているのは、戦いを暗示し ています。それは、戦いが激烈であったことを示します。キリストが贖いを成就 しておられ、神が律法と消極的な事柄を対処しておられた間、支配たちや権威た ちがやって来て、妨害しました。彼らは神とキリストに押し寄せました。しかし この時点で、神は彼らをはぎ取り、彼らに勝ち誇り、彼らを公然とさらしものに し、公に辱められたのです。これは何という大きな事柄でしょう! ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・コロサイ人への手紙(一)」(2004 年版)メッセージ第23編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版 されています。