慰められた心から来る健康な思い ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― コロサイ2:2 それは、彼らの心が慰められ、彼らが愛の中で結び合わされ、理 解力から来る全き確信のあらゆる豊富へと至るため、すなわち、神の奥義なるキ リストを知る全き知識へと至るためです。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― この節でパウロは、わたしたちの内側の二つの重要な器官を取り扱います。それ は心と思いです(理解力という言葉は、思いを暗示しています)。いったん心が傷 つけられ、冷めてしまい、分かたれてしまうと、容易に思いはそらされ、敵によ って攻撃されさえします。思いがこのような状態にあると、キリストと神のエコ ノミーに関して供給される言葉を理解することはできません。 心の中の問題が、しばしば精神的な問題の原因になります。心が間違っている時 はいつも、思いは容易に暗やみの中にあり、攻撃を受けます。これは重要な原則 です。大部分の精神的な病の根源は、心の問題にあります。おそらくある人には、 心の中に野心や願望があるでしょう。もしこの野心や願望が満たされず、対処さ れないなら、思いは攻撃を受けるのです。 パウロは疑いもなくこのことを認識していました。彼はコロサイ人の心が慰めら れ、愛の中で結び合わされることが重要であることを知っていました。聖徒たち の心が正しく顧みられるなら、彼らは理解力から来る全き確信のあらゆる豊富を 持ったでしょう。彼らの思いは再び正常に機能して、霊的な事柄を理解するでし ょう。わたしたちの心が慰められる時、思いは正しく機能します。しかし、わた したちの心の中に問題があるなら、思いの中にも問題があるでしょう。心は思い を規制します。思いが正常であるか不正常であるかは、心の状態にかかっていま す。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・コロサイ人への手紙(一)」(2004 年版)メッセージ第17編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版 されています。