キリストの復活の七つの面(２)

――――――――――――――聖書の節（回復訳）――――――――――――
１コリント15:42　死人の復活もそのようです。朽ちるものでまかれ、朽ちない
ものに復活させられます。(45節)そこで、「最初の人、アダムは、生きた魂と成っ
た」と書かれていますが、最後のアダムは、命を与える霊と成ったのです。
１ペテロ1:3　ほむべきかな、わたしたちの主イエス・キリストの神また父、こ
の方はその大いなるあわれみにより、イエス・キリストの死人の中からの復活を
通してわたしたちを再生し、生ける望みを持たせ。

―――――――――――――――務めの言葉―――――――――――――――
（全２編のうちの第２編） 
さらにまた、キリストの復活は、彼が命を与える霊に変貌することでした(１コ
リント15:45)。彼は肉体にあるキリストでしたが、変貌して、霊なるキリスト、
すなわち本質上において命を与える霊であるキリストになりました。復活は、彼
の実際の変貌でした。死と復活の前、彼は変貌の山で変貌しました。しかしなが
ら、その変貌はほんの一時的なものでした。彼の実際の変貌は、彼の復活でした。
それは、彼が復活において命を与える霊、わたしたちに命を分与するその霊と成
ったからです。

キリストの復活は、新創造を生み出すことでもありました。ちょうど彼の死が旧
創造の終結であったように、彼の復活は新創造を生み出すことでした。彼が死の
中で終結させたものを、彼は復活の中で生み出したのです。この生み出すことは、
わたしたちを含んでいます。わたしたちは、彼の復活を通して再生されたのです
(１ペテロ1:3)。ですから彼の復活は、わたしたちを生み出すことと再生です。
このようにして、わたしたちは新創造になりました(２コリント5:17)。わたした
ちは、彼の新創造において再生された人たちです。さらにまた、キリストの復活
は、彼のからだであり複製である教会を生み出しました(ヨハネ12:24)。こうい
うわけで、教会は復活におけるキリストの複製です。主イエスは受肉した時、一
個人でした。しかし、彼は復活した時、団体的になり、一人の団体的なキリスト
(１コリント12:12)、かしらとからだの両方であるキリストになりました。

わたしたちは、キリストの復活のこれら七つの面を理解する必要があります。復
活は、主の生活と働きを神が立証することでした。復活は、主の宇宙的な達成に
おける大いなる成功でした。復活は、すべての敵に対する主の勝利でした。復活
は、主が栄光を得ることでした。復活は、主が本質上において命を与える霊に変
貌することでした。復活は、新創造を生み出すことでした。復活は、からだであ
る教会をキリストの複製として生み出しました。これらの事柄は、使徒行伝と書
簡の中に明らかに啓示されています。わたしたちはみな、そのような程度にまで
キリストの復活を知る必要があります。

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新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、
ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ルカの福音書(四)」(1988年版)メッセ
ージ54から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。