妨げるのではなく、赦す ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ルカ17:1 また、イエスは弟子たちに言われた、「つまずきが起こることは避け られない。しかし、つまずきをもたらす人は災いである。(2節)これらの小さい 者の一人をつまずかせるよりは、石うすを首にくくりつけられて、海の中に投げ 込まれるほうが、その者にとってましである。(3節)あなたがたは気をつけなさ い。もしあなたの兄弟が罪を犯したなら、彼を戒めなさい。彼が悔い改めたなら、 赦してあげなさい」。(4節)彼があなたに対して一日に七度、罪を犯しても、あ なたに七度、戻って、『悔い改めます』と言うなら、赦してあげなさい」。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 教会生活、教会の奉仕、主の務めの中で、他の人たちをつまずかせるのは極めて 重大なことです。時には、わたしたちは多くの事を達成できるように見えます。 それにもかかわらず、わたしたちは建て上げる以上に取り壊すかもしれません。 これは、他の人たちをつまずかせることの結果です。わたしは若いころ、次のよ うな訓戒を与えられました、「あなたは一フィート建て上げ、それから一フィー ト半、取り壊すような主の働きをしてはなりません」。この訓戒によれば、わた したちは最初に建て上げ、それからわたしたちは建て上げたもの以上に取り壊す ことがあり得るのです。わたしたちは他の人たちをつまずかせ、それによって建 て上げたものを取り壊すことのないよう、この事から学ぶ必要があります。わた したちは、他の人たちを傷つけないように、他の人たちを妨げないように、他の 人たちをつまずかせないように、常に注意深く、用心する必要があります。 もしわたしたちがだれかによってつまずかされるなら、わたしたちはその人を赦 す用意ができている必要があり、また喜んでそうする必要があります。そうすれ ば、わたしたちは他の人たちと問題を持たないでしょう。赦すことは、つまずか されないことを意味します。第17章4節の主の言葉によれば、たとえ一人の兄弟 がわたしたちに一日に七度罪を犯したとしても、わたしたちは常にその人を赦す 用意ができているべきです。わたしたちがだれかを赦すやいなや、わたしたちは 彼によって妨げられることはなくなるでしょう。しかし、もし赦さないなら、わ たしたちは妨げられるでしょう。ここの要点は、赦すことが妨げられることを抹 殺するということです。 仮に、一人の兄弟があなたを妨げ、あなたがその人を赦すとします。あなたが彼 を赦すことは、彼があなたを妨げたことを抹殺します。そうすれば、あなたがた の間には何の問題もないでしょう。しかしながら、仮に、この兄弟があなたを妨 げ、あなたが彼を赦そうとせず、またその妨げを忘れないとします。これは、特 にあなたに対して問題を生じます。なぜなら、妨げられた結果として、あなたは わなにかかるからです。ですから、わたしたちは他の人々をつまずかせることを 避けるべきです。またわたしたちも、他の人たちによって妨げられることを避け るべきです。わたしたちは他の人たちを妨げないよう、常に注意深く、用心する べきです。同時に、わたしたちは常に他の人たちを進んで赦すべきです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ルカの福音書(三)」(1987年版)メッセ ージ38から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。