どん欲に関する警告 ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ルカ12:13 群集の中のある者がイエスに言った、「先生、財産をわたしと分け るよう、わたしの兄弟に言ってください」。(14節)イエスは彼に言われた、「人 よ、だれがわたしを、あなたがたの上に裁判官、あるいは分配者に立てたのか?」。 (15節)そして彼らに言われた、「用心して、あらゆるどん欲から自分を守りなさ い。人の命は、持ち物の豊かさにはないからである」。(16節)そしてイエスは一 つのたとえを話された、「ある金持ちの土地が豊作であった。(18節)彼は言った、 『こうしよう。納屋を壊してもっと大きいのを建て、そこに小麦も財産もすべて 取り入れておこう。(19節)そして自分の魂にこう言おう。魂よ、何年分もの財産 が蓄えられている。休んで、食べて、飲んで、楽しめ』。(20節)しかし、神は彼 に言われた、『愚かな者よ、今夜、彼らはあなたの魂を取り去ろうとしている。 そうすれば、あなたの用意したものは、だれのものになるのか?』。(21節)自分 のために宝を蓄えても、神に対して富んでいない者はこのとおりである」。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 第12章13節から34節で主はもう一種類の警告、すなわち、どん欲に関する警告を 弟子たちに与えています。ルカによる福音書第12章13節は言います、「群集の中 のある者がイエスに言った、『先生、財産をわたしと分けるよう、わたしの兄弟 に言ってください』」。主はこれを一つの機会として取り上げ、弟子たちにどん 欲について警告されました。主はまず、財産を分けるよう自分の兄弟に言ってく ださいと求めた人に言われました、「人よ、だれがわたしを、あなたがたの上に 裁判官、あるいは分配者に立てたのか?」(14節)。そして続けて弟子たちに言わ れました、「用心して、あらゆるどん欲から自分を守りなさい。人の命は、持ち 物の豊かさにはないからである」(15節)。それから主は、16節から21節に記録さ れたたとえ話をされました。 もしわたしたちがヨベルの中にあり、三一の神の新約の嗣業にあずかっているの であれば、わたしたちは地上の財産をむさぼることに気を付ける必要があります。 神にあるわたしたちの命は、そのような持ち物にかかっていません。わたしたち は自分の持ち物を処分するほうがましかもしれません。33節で主は言われます、 「自分の財産を売って施しなさい。自分のために古くならない財布を作り、尽き ない宝を天に蓄えなさい。そこには盗人も近づかず、しみも食うことがない」。 ここの要点は、わたしたちが新約のヨベルにあずかっている時、物質的な財産を 地上の宝として握りしめているべきではないということです。わたしたちは自分 のために天に宝を蓄える必要があります。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ルカの福音書(三)」(1987年版)メッセ ージ29から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。