今日のヨナとソロモン ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ルカ11:29 さて、群集が群がり集まった時、イエスは語り始められた、「この 世代は邪悪な世代である。それはしるしを求めるが、ヨナのしるしのほかに、し るしは与えられない。(30節)ヨナがニネベの人たちにとってしるしとなったよう に、人の子もこの世代にとって、しるしとなる。(31節)南の女王が裁きの時に、 この世代の人々と共に起き上がり、彼らを罪に定めるであろう。なぜなら、彼女 はソロモンの知恵を聞くために、地の果てから来たからである。見よ、ソロモン にまさるものがここにいる。(32節)ニネベの人たちが裁きの時に、この世代と共 に立ち上がり、それを罪に定めるであろう。なぜなら、彼らはヨナの宣べ伝えに よって、悔い改めたからである。見よ、ヨナにまさるものがここにいる。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― キリストは、神によってその民へと遣わされた預言者として(申18:5, 18)、預言 者ヨナにまさっています。ヨナは、イスラエルから転じて異邦人へと向かった預 言者でした。そして大魚の腹の中に入れられました。そこに三日間とどまった後、 彼はそこから出て来て、その時代に対する悔い改めのしるしとなりました(ヨナ 1:2, 17.3:2-10)。これはキリストの予表でした。彼はイスラエルから異邦人へ と転向し、三日間、地の中に埋葬された後、復活して、この時代に対する救いの しるしとなりました。 王となるべきダビデの子として、キリストはソロモン王にまさっています。ソロ モンの下に異邦の女王が来ました(列王上6:2.10:1-8)。ソロモンは神の宮を建 て、また知恵の言葉を語りました。これもまたキリストの予表であり、彼は神の 宮である教会を建造しておられ、知恵の言葉を語っておられます。 ルカによる福音書第11章31節の「ソロモンの知恵」は、パウロの十四の書簡の中 に啓示されている奥義を示していると言っていいでしょう。ヨナにまさる方とし て、主は死を経過し、復活に入られました。ソロモンにまさる方として、主は神 の知恵を語られます。今日、復活されたキリストは、その霊を通して神の知恵を 語られます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ルカの福音書(三)」(1987年版)メッセ ージ28から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。