中風の者をいやす ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ルカによる福音書第5章17節から26節を読んでください。 ピリピ2:6 この方は、神の形の中に存在されますが、神と等しくあるのを固守 すべき尊いこととは見なさず、(7節)かえってご自身をむなしくし、奴隷の形を 取り、人の姿になられて。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 中風の者のいやしの事例において(5:17-26)、わたしたちは主の人性の美徳にお いて表現された主の神聖な属性をも見ます。第5章20節で、主は中風の者に言わ れました、「人よ、あなたの罪は赦された!」。律法学者たちとパリサイ人たち はこれを聞くと、論じ始めて言いました、「この冒とくする言葉を言う者はだれ か? 神おひとりのほか、だれが罪を赦すことができるのか?」(21節)。主イエ スは、中風の者の罪を赦す彼の神聖な権威と、彼をいやす神聖な力とを行使され ました。しかし、この事例でわたしたちはまた、主が慈愛を行使されるのをも見 ます。それは人性の美徳です。こういうわけで、この事例においても、主の人性 の美徳は、彼の神聖な属性を表現しています。 ルカによる福音書第5章24節は言います、「『人の子が地上で罪を赦す権威を持っ ていることを、あなたがたが知るために』。それからイエスは、その中風の者に 言われた、『わたしはあなたに言う。起きなさい。あなたの床を取り上げて、家 に帰りなさい』」。人・救い主は、まさに肉体と成った神でしたが、神と等しく あることを固守すべきこととは見なされませんでした。彼は外側では人の様と人 の姿を持っていましたが、内側では彼は神でした(ピリピ2:6-7)。彼は人・救い 主であり、また神・救い主でもありました。ですから、彼は罪人たちを救う能力 を持っていただけでなく、彼らの罪を赦す権威をも持っていました。この出来事 において、彼は神として中風の者の罪を赦しましたが、ご自身が人の子であるこ とを断言されました。これは、彼が真の神であり実際の人であり、神性と人性を 所有することを示しています。彼において、人は彼の神聖な属性と人性の美徳の 両方を見ることができます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ルカの福音書(一)」(1987年版)メッセ ージ13から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。