キリストの誕生 ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ルカ2:7 彼女は初子の男の子を産んだ。そして彼を産着に包んで、飼葉桶に寝 かせた。宿屋には、彼らのいる場所がなかったからである。(8節)さて、その地 方に羊飼いたちがいて、野宿しながら、羊の群れの夜の見張りをしていた。 (9節)すると、主の御使いが彼らのそばに立ち、主の栄光が彼らの周りを照らし たので、彼らは非常に恐れた。(10節)御使いは彼らに言った、「恐れてはならな い。見よ、わたしはすべての民に及ぶ大いなる喜びの良きおとずれを、あなたが たに伝える」。(13節)するとたちまち、おびただしい天の軍勢が現れ、御使いと 共に神を賛美して言った、(14節)「いと高き所では、神に栄光がありますように。 また地上では、彼の大いなる喜びにかなう人々の間に平安がありますように」。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 人・救い主の生涯は、飼葉桶の中で最低の状態で始まりました。飼葉桶の赤子は、 小ささと低さを示しており、人・救い主の生涯の象徴であると言ってよいでしょ う。ルカによる福音書は、神が人を創造した法則にしたがった彼の真の人として の誕生を記述しています。それによって彼は、人の救いのために人・救い主とな るのです。 人・救い主の誕生は、御使いたちによって羊飼いたちへと、すべての民に及ぶ大 いなる喜びの良きおとずれとして告げ知らされました。この大いなる喜びの良き おとずれは、すべての民に告げ知らされました。これが意味することは、このお とずれがユダヤ人だけに告げ知らされたのではなく、全人類に告げ知らされたと いうことです。 人の救いのための救い主の誕生に興奮した御使いたちが歓喜したことは、神への 賛美という結果になりました。14節によれば、救い主の到来は、天の神に栄光を 帰し、地上の人々に平安をもたらしました。天の軍勢の賛美には二つの面があり ます。いと高き所では神に栄光があるように、また地上では人々の間に平安があ るようにです。人・救い主の救いは、この二つの事柄を達成し、いと高き所では 神に栄光をもたらし、地上では人々に平安をもたらしました。キリストは神の栄 光のためであり、そして人の平安のためです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ルカによる福音書(一)」(1987年版)の メッセージ6から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されていま す。