主の道を備える ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ルカ1:72 わたしたちの父祖にあわれみを施し、彼の聖なる契約を覚え、 (73節)すなわち、彼がわたしたちの父祖アブラハムに誓われた誓いを覚え、 (74節)わたしたちが敵の手から救い出されて、(75節)生涯、彼の御前に聖と義の 中で、彼に恐れなく仕えるようにしてくださいます。(76節)幼子よ、あなたも、 いと高き方の預言者と呼ばれる。あなたは主に先立って行き、彼の道を備え、 (77節)罪の赦しによって、彼の民に救いの知識を与えます。 ――――――――――――――務めの言葉―――――――――――――――― ここ72節から73節でザカリヤは、神がご自身の契約を覚えられたと言います。 これは、ご自身の言葉を守ることにおける神の信実さを言っており、神の言葉は 神の誓いによって神の契約とされました。神の契約は、神の約束に基づいて立て られます(ヘブル8:6)。約束は、普通一般の言葉であり、確認のないものです。 旧約においては、神は約束された後に、誓いをもってそれに証印を押されました。 神はご自身の約束を確認するため、ご自身の神たることによって誓われました。 すなわち、神の誓いによって、その約束を神の契約とされました。 76節と77節でザカリヤは、自分自身の子(ヨハネ)、すなわち人・救い主の先駆者 について預言します。76節の「主」は、救い主イエスです。ザカリヤは、先駆者 が主に先立って行き、主の道を備えることを預言しました。御使いはザカリヤに、 彼の子がイスラエルの子たちの多くを彼らの神なる主に立ち返らせ、「準備され ていた民を主のために備える」と告げました(ルカ1:16-17)。彼は、人々の思い を変え、人々の思いを主へと向かわせ、人々の心を正しくすることによって、主 の道を備えました。こうして、悔い改めを通して彼らの心のあらゆる部分は主に よって真っすぐにされ、それによって人・救い主は彼らの中に入って、彼らの命 となり、彼らを所有することができました。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・ルカによる福音書(一)」(1980年版)メッ セージ5から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。