神の御子と人の子 ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ルカ1:32 彼は大いなる者となり、いと高き者の子と呼ばれ、主なる神は彼に彼 の父祖ダビデの王座を与えられます。(33節)彼はヤコブの家を永遠に支配し、彼 の王国は終わることがありません。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― いと高き者とは、神聖な称号です。ヘブル語では、それはエリオンであり、至高 者(神)を示します。イエスは大いなる者となります。なぜなら彼は、至高の神で ある、いと高き者の子であるからです。イエスは聖霊から胎に入り、人の処女か ら生まれて、いと高き神の子となられます。そして同時に彼は、ダビデ王という 高い位の人の子となられます。彼の身分は、神聖であり、また人でもあります。 前の節はイエスの家族を明らかにしており、この節(33節)は彼の王国を明らかに しています。イエスは、ヤコブの家、すなわちイスラエルの国家を、彼の支配の 中心として持つでしょう(使徒1:6)。そしてそれを通して彼は、全世界を彼の王 国として支配し(啓11:15)、まず千年期において世界を支配し(啓20:4, 6)、また その後、新天新地において永遠にわたって支配するでしょう(啓22:3, 5)。 彼は聖霊から胎に入られましたから、彼は神の御子です。彼はまた人の処女の中 に身ごもられましたから、彼は人の子です。人の面によれば、彼はダビデの位を 継ぎ、彼の永続する王国においていつまでもヤコブの家を支配するダビデの子孫 でした。主イエスは神の御子と人の子との両方ですから、ある時は、彼は他の人 たちに、自分が神の子であることを示され、ある時は、人の子であることを示さ れたのです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウィットネス・リー著「ライフスタディ・ルカによる福音書(一)」(1987年版)メ ッセージ3から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。