神の新約エコノミーのビジョン ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― エペソ1:9 みこころの奥義をわたしたちに知らせてくださいました。これは神 がご自身の中で計画された彼の大いなる喜びによるもので、(10節)時代の満了時 のエコノミーへ至るためです。すなわち、キリストの中で、天にあるもの地にあ るもの、すべてのものを、彼の中でかしらにつり上げようとされたのです。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 長年にわたり聖書のすべての書を学んだ結果、わたしたちは聖書の中に神の新約 エコノミーに関する全体的な啓示を見始めました。このエコノミーの中で、三一 の神は御子においてひとりの人と成られました。これは、神の新約エコノミーの 達成が、肉体と成ることをもって始まったことを意味します。キリストの人の生 活、死、復活、昇天を通して、神のエコノミーの達成に必要とされるすべては成 し終えられました。主は弟子たちの中に本質的にその霊を息吹かれた後(ヨハネ 20:22)、昇天において、彼のからだの上にエコノミー的にその霊を注がれました (使徒2:17)。あの霊の注ぎは、神の新約エコノミーが達成されることの完了でし た。 今や、三一の神は手順を経たすべてを含む霊として、彼の選びの民の内側におら れ、また彼らの上にもおられます。そして彼は、彼らと共に新約エコノミーを遂 行しておられます。主は、信徒たちにご自身を分け与え、彼らを彼の宇宙的なか らだの生ける肢体とならせ、彼の団体的な器とならせ、彼の表現とすることによ って、ご自身を増殖しておられます。今日、この団体的な器は、諸地方教会とし てさまざまな地方で表現されます。これらの諸教会はすべて、この暗やみの時代 に輝く燭台です。最終的に、輝くすべての地方教会は新エルサレムにおいて究極 的に完成します。この新エルサレムは、神の新約エコノミーにおける神の動きの 究極的完成となります。 神の新約エコノミーの決定的に重要な焦点は、わたしたちの命、わたしたちのパ ースン、わたしたちのあらゆるものである、すべてを含むキリストです。神聖な エコノミーは、律法、規定、教え、哲学、実行などに焦点づけられているのでは ありません。神のエコノミーは、すべてを含むすばらしいひとりの方に焦点づけ られています。この方は、手順を経られた三一の神の具体化です。彼は、わたし たちの内側とわたしたちの上におられるすべてを含む命を与える霊として実際化 されています。この霊はわたしたちの中で働いておられます。それは、わたした ちが直接キリストへと連れ戻されて、彼をすべてとして享受するためです。わた しは、わたしたちすべてがこのことについてはっきりした展望を持つことを望み ます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・使徒たちの行動(四)」(1989年版)メッ セージ64から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。