ふさわしい訴え ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 使徒24:5 さて、この男はペストのようなものであり、また人の住む至る所にお いて、すべてのユダヤ人の間で反乱を起こしている者であり、またナザレ人の一 派の首領であることが、わたしたちにわかりました。 ピリピ1:21 なぜなら、わたしにとって生きることはキリストであり……。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― ここには三重の訴えがあります。まずテルトロは、パウロがペストのようなもの であると訴えました。ペストは悪性の「細菌」で満ちています。しかしながら、 パウロは積極的な細菌、すなわち復活されたキリストの細菌で満ちており、それ は他の人たちにキリストを分与することによってキリストを増殖させるためでし た。わたしたちはみなそのような「ペスト」であるべきです。第二に、テルトロ はパウロに「反乱を起こしている者」という名称を与えました。彼はパウロを、 人の住む至る所においてユダヤ人の間で反乱を起こしている者であると、訴えま した。 第三に、テルトロはパウロがナザレ人の一派の首領であると主張しました。ここ の「一派」という言葉は、今日の「カルト」という言葉に似たものです。テルト ロの言葉は、ユダヤ人たちが、主イエスを信じる者たちをナザレ人の一派と見な していたことを示します。使徒行伝第13章で、信徒たちはアンテオケではじめて クリスチャンと呼ばれました。クリスチャンは、キリスト・人、キリストを生き る者です。ここでユダヤ人の弁護士は、信徒たちにもう一つのニックネーム、す なわちナザレ人の一派というものを与えます。このニックネームを使うのは、信 徒たちがナザレ人イエスに従う者たちと考えられたことを示します。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・使徒たちの行動(四)」(1989年版)メッ セージ63から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。