わたしたちの永遠の嗣業(2) ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 使徒20:32 今わたしは、あなたがたを神と、神の恵みの言にゆだねます。その 言はあなたがたを建て上げ、また聖別されたすべての人の間で、あなたがたに嗣 業を与えることができます。 26:18 彼らの目を開き、彼らを暗やみから光へ、サタンの権威から神に立ち返ら せるのである。それは、わたしにある信仰によって、彼らが罪の赦しと、聖別さ れた人たちの間での嗣業を受けるためである。 ――――――――――――――務めの言葉―――――――――――――――― (全2編のうちの第2編) 嗣業とは、正当で合法的な所有です。それはわたしたちの熱心、能力、行為に よって得られるものではありません。その反対に、それは他の人によって合法的 な方法でわたしたちに与えられるものです。わたしたちは嗣業を求めて働くので はありません。わたしたちは嗣業を受けるのです。わたしたちは、再生されたそ の日に、嗣業にあずかる権利を与えられました。この嗣業は、永遠の命にかかわ るすべての祝福を含んでいます。わたしたちは、日ごとにこの嗣業を所有し、享 受する必要があります。この嗣業は、キリストが死なれて、彼の尊い血の代価を 払ってわたしたちのために買い取ってくださったものですから、合法的で正当な ものです。今日も、また永遠にわたってわたしたちのものである嗣業に、わたし たちは日ごとにあずかり、享受することができます。 使徒行伝第20章32節のパウロの言葉によれば、その嗣業は聖別された人たちの間 にあります。神の嗣業にあずかるために、わたしたちは聖別される必要がありま す。そして聖別されるためには、神の恵みの言が必要です。ヨハネによる福音書 第17章17節で主イエスは、「彼らを真理の中で聖別してください。あなたの言は 真理です」と祈りました。聖別されるとは、この世とその占有から、神と彼の目 的へと、地位においてだけでなく(マタイ23:17, 19)、性質においても(ローマ 6:19, 22)分離されることです。神の生ける言は、信徒たちの中で働いて、この 世的なあらゆるものから分離します。これが、真理、実際である神の言の中で聖 別されることです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・使徒たちの行動(三)」(1989年版)メッ セージ55から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。