来たるべき裁きのために悔い改める ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 使徒17:30 こういうわけで、神は無知な時代を見過ごしておられましたが、今 やすべての人に、至る所で、悔い改めるべきことを命じておられます。(31節)な ぜなら、神はご自分が定めた人によって、義の中で人の住む地を裁こうとする日 を定められたのであり、その方を死人の中から復活させることによって、すべて の人に確証を与えられたからです。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 地上におけるキリストの裁きの日は、彼の再来によってもたらされるでしょう。 彼はこの裁きを執行するよう神によって定められました。そして神が彼を死人の 中から復活させたことは、このことの強い証拠です。 使徒行伝第17章でのパウロの宣べ伝えは、確かにアテネにおけるギリシャ人の状 況に合っていました。パウロが語ったことの多くは、エピクロス派の人たちに向 けられていました。エピクロス派の人たちは、創造主や神の摂理というものはな いと言います。彼らはまた、将来のことは考えず、感覚的享楽を求めるべきであ ると主張します。パウロが「もし死人が復活させられることがないとしたら、 『食べ飲みしよう。わたしたちは明日にも死ぬのだから』」(1コリント15:32) と言った時、その心の中にはエピクロス派の人たちのことがあったようです。も し復活がないとしたら、わたしたち信徒は将来に何の希望もなく、すべての人の 中で最もあわれむべき者になるでしょう(1コリント15:19)。もしそうだとした ら、わたしたちはエピクロス派の人たちのように、将来のことを忘れて今日わた したちの生活を享受するほうがましでしょう。 使徒行伝第17章の宣べ伝えの中で、パウロはエピクロス派の人たちに次のように 言っているかのようでした、「創造主がおられます。そして彼はすべてに命、息、 また一切を与える供給者です。あなたがたは神の種族です。なぜなら、あなたが たは彼から生み出されたのであり、人の命は彼から出てきたからです。あなたが たは人の命を持っているので、彼の中で生き、動き、存在しているのです。あな たがたはまた将来、裁きがあることも知る必要があります。この将来の裁きは、 人なるイエスの復活と関係があります。神はイエスを、すべての人を裁く方と定 められました。神は死人の中から彼を復活させることによって、このことの確証 を与えられました。過去、神はあなたがたに自分の道を行かせられました。しか し、彼はわたしをここに遣わして、今やあなたがたが悔い改めるべきことを告げ させるのです」。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・使徒たちの行動(三)」(1989年版)メッ セージ47から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。