神の長子イエス(2) ――――――――――――――聖書の節(回復訳)――――――――――――― 使徒13:33 すなわち、神は彼を復活させて、子孫であるわたしたちに、この約 束を完全に成し遂げられました。それは詩篇第2篇にも、『あなたはわたしの子 である。今日わたしはあなたを生んだ』と書き記されているとおりです。 ローマ8:29 なぜなら、神はあらかじめ知っておられた者たちを、御子のかたち に同形化しようと、あらかじめ定められたからです。それは、御子が多くの兄弟 たちの間で長子となるためです。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― (全2編のうちの第2編) キリストが復活の中で生まれて神の子となられたと聞くと、ある人は問題を感じ て次のように言うかもしれません、「わたしたちの主は、永遠の世から神の子で はなかったのですか?」。確かに、彼は永遠の世から神の子でした。彼の第一の 誕生の前、すなわちマリヤから生まれて人の子となる前に、彼はすでに神の子で した。ヨハネによる福音書は、イエス・キリストが神の子であり、そして彼は永 遠に神の子であるという事実を強調しています。彼は、受肉の前にすでに神の子 であったとすれば、なぜ復活の中で神の子として生まれる必要があったのでしょ うか? もしこの質問に答えようとするなら、わたしたちは聖書を注意深く学ぶ 必要があります。 ローマ人への手紙第8章29節と、ヘブル人への手紙第1章6節は、両方とも長子と してのキリストについて語っています。主イエスは、第二の誕生において生まれ て、神の長子となられました。新約によれば、彼は二つの面において神の子です。 第一に、彼は神のひとり子でした。第二に、彼は今や神の長子です。「ひとり子」 という言葉は、神にはひとりの子しかいないことを示します。∃ハネによる福音 書第1章18節と第3章16節は、神のひとり子について語っています。永遠の観点か ら言えば、キリストは神のひとり子でした。これが彼の永遠の身分でした。しか し、復活を通して、人としての彼は生まれて、神の長子となられました。「長子」 という言葉は、今や神には多くの子がいることを示します(ヘブル2:10)。キリス トを信じるわたしたちは、神の多くの子たちであり、主の多くの兄弟たち、すな わち神の長子の多くの兄弟たちです(ローマ8:29)。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・使徒たちの行動(三)」(1989年版)メッ セージ37から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。