キリストの十字架と復活 ――――――――――――――聖書の節(回復訳)――――――――――――― 使徒13:23 この人の子孫から、神は約束にしたがって、イスラエルに救い主イ エスをもたらしました。(24節)ヨハネはイエスの到来に先立ち、イスラエルのす べての民に、悔い改めのバプテスマを宣べ伝えました。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― ここ(使徒13:24)でパウロは、キリストが来られるに先立ち、ヨハネが悔い改め のバプテスマを告げ知らせたことを指摘します。悔い改めは思いを変えることで す。そしてバプテスマは、悔い改めた人たちを葬り、終わらせることです。それ は、救い主が彼らを再生によって発芽させるためです(ヨハネ3:3、5-6)。 パウロは続けて「この救いの言葉」について語った時、キリストの十字架を強調 しました。パウロは、イスラエルの民がキリストを死に渡したことを指摘しまし た。27節でパウロは次のように言います、「エルサレムに住んでいる人たちと彼 らの支配者たちは、この方について、また安息日ごとに読まれる預言者たちの言 葉について、無知であったために、彼を裁くことによって、この言葉を成就した のです」。彼らは主イエスを裁いて、死刑を宣告しました(ルカ24:20)。「こう して、この方について書き記されたことをすべて成し遂げてから、人々は彼を木 から取り下ろして、墓に葬りました」(29節)。 30節から、パウロは続けてキリストの復活について語りました、「しかし、神は 彼を死人の中から復活させました」。使徒行伝は、神がイエスを復活させたこと と(2:24, 32)、イエスが死人の中から復活したこと(10:40-41)の両方についてわ たしたちに告げていることを、わたしたちは見てきました。人としての主に関し ては、新約は、神がイエスを死人の中から復活させたと告げています(ローマ 8:11)。しかし、イエスを神と考える時には、新約は、イエスご自身が死から復 活したと告げています(ローマ14:9)。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・使徒たちの行動(三)」(1989年版)メッ セージ37から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。