福音はあらゆる民のためである ――――――――――――――聖書の節(回復訳)――――――――――――― 使徒10:11 すると、天が開けて、大きなシーツのような入れ物が、四隅を吊る されて、地に下って来るのを見た。(12節)その中には、あらゆる四つ足の獣、地 のはうもの、空の鳥が入っていた。 1ヨハネ1:7 しかし、神が光の中におられるように、わたしたちが光の中を歩 くなら、わたしたちは互いに交わりを持ち、御子イエスの血が、すべての罪から わたしたちを清めます。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 11節は大きなシーツのような入れ物が天から下ったと言っています。この入れ物 は、福音が人の住む地の四隅にまで拡大し、あらゆる種類の汚れた人を集めるこ とを象徴します(ルカ13:29)。12節に述べられた四つ足の獣、はうもの、鳥は あらゆる種類の人々を象徴します。 使徒10章13節は言います、「そして、声が彼に臨んだ、『ペテロよ、立ち上がり なさい。殺して食べなさい!』」。食べることは、このしるしでは、人々と交際 することです(28節)。14節でペテロは答えました、「主よ、それはできません。 わたしは俗な物や汚れた物を、一度も食べたことがないからです」。ペテロが俗 な汚れた物を食べないというのは、レビ記第11章の教えにしたがっています。割 礼、安息日を守ること、特別な食事は、モーセの律法による三つの最も強力な規 定であり、ユダヤ人を、彼らが汚れたものと見なした異邦人と区別し、分離しま した。旧約の経綸のこれら聖書の規定はすべて、神の新約の経綸による異邦人へ の福音の拡大にとって一つの障害となりました(15:1.コロサイ2:16)。 使徒行伝第10章15節は続けます、「するとまた、声が彼に二度目にあった、『神 が清められた物を、俗なものとしてはならない』」。これは、神がキリストの贖 いの血を通して清められた人たちのことを言っています(啓1:5)。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・使徒たちの行動(二)」(1988年版)メッ セージ29から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。