主の使命 ――――――――――――――聖書の節(回復訳)――――――――――――― 使徒9:20 そしてサウロは、直ちに諸会堂で、「この方は神の子である」と、 イエスを宣べ伝えた。(22節)しかし、サウロはますます力づけられ、「この方が キリストである」と証明して、ダマスコに住むユダヤ人をうろたえさせた。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 第9章22節によれば、サウロはダマスコに住むユダヤ人たちに、「この方がキリ ストである」ことを証明しました。「キリスト」という称号は、主の使命、すな わち主の働きを示しています。キリストとは、油塗られた方を意味します。主イ エスは神の油塗られた方です。神の油塗られた方として、キリストは独特な方で す。彼だけが、神の使命を遂行するため、神が彼に割り当てた働きを行なうため、 神によって油塗られ、また立てられたのです。 マタイによる福音書第16章15節で主イエスは弟子たちに言われました、「それで は、あなたがたは、わたしをだれであると言うのか?」。シモン・ペテロは答え て言いました、「あなたはキリスト、生ける神の子です」(16節)。ペテロに与え られた啓示は、イエスの二つの面、つまり彼のパースンと使命の面を含んでいま す。キリストの使命は、彼の十字架、復活、昇天、再来を通して神の永遠の目的 を達成することです。彼のパースンは、御父を具体化し、その霊と成って、三一 の神を完全に表現します。 タルソのサウロは、ある一定の期間、盲目にされましたが、主イエスに関する天 的ビジョンを受けました。彼は、ペテロがピリポ・カイザリヤで見たものと同じ ものを見ました。すなわち彼は、ナザレ人イエスが神の子であり、またキリスト であることを見たのです。彼のパースンについては、彼は神聖です。彼の働きに ついては、彼は何であれ神が意図されることを遂行する神の油塗られた方、また 神が立てられた方です。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・使徒たちの行動(二)」(1988年版)メッ セージ27から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。