初期の信者たちは教会生活を実行した ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 使徒2:46 また日ごとに、一つ心で宮にひたすら居続け、家から家でパンをさき、 歓喜して純真な心で食物にあずかり、(47節)神を賛美し、すべての人に対して恵 みを得ていた。そして、主は救われる人たちを、日ごとに仲間に加えられた。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 第2章46節によれば、日ごとに信者たちは家から家でパンをさきました。初期の 信者たちは日ごとに彼らの家でパンをさいて、主を記念しました。これは、主に 対する彼らの愛と熱心を示します。「家から家で」と訳されたギリシャ語は、 「家にあって」をも意味し、「宮において」とは対照的です。家で集まるという クリスチャンの集会の方法は、神の新約エコノミーにふさわしいものです。この 方法は、会堂で集まるユダヤ的方法とは異なります(6:9)。これは、諸教会にお ける継続的で一般的な実行となりました(参照、ローマ16:5、1コリント16:19、 コロサイ4:15、ピレモン2節)。 第2章46節の「純真」というギリシャ語は、単一をも意味します。ここではそれ は、心が単純、単一、率直であって、主を追い求めることで一つの愛、一つの願 い、一つの目標を持っていることを表しています。これらの初期の信者たちは、 心において単純、単一、率直、純粋でした。 第2章47節によれば、初期の教会生活における信者たちは、神を賛美し、すべて の人たちから好意を持たれました。彼らは、人・救い主イエスがされたように、 人の美徳の中で神の属性を表現する生活をしました。主は救われた人たちを一つ に集められました。そして、その集められたのが教会でした。これが示している ことは、初期の信者たちがクリスチャン生活の開始した当初から団体的な教会生 活にもたらされたということです。彼らは、互いに分離したクリスチャンとして 個人主義的に生活していたのではありませんでした。この最初の教会生活の絵の ゆえに、わたしたちは主に感謝します。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・使徒たちの行動(一)」(1988年版)メッ セージ12から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。