キリストを語ることはキリストの増殖を生み出した ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 使徒2:36 こういうわけで、イスラエルの全家は、確かに知っておきなさい。あ なたがたが十字架につけたこのイエスを、神は主またキリストとされたのです。 (37節)人々はこれを聞いて心を刺され、ペテロとその他の使徒たちに、「兄弟た ちよ、わたしたちはどうしたらよいのでしょうか?」と言った。(41節)そこで、 彼の言を受け入れた人たちは、バプテスマされた。その日に、約三千人が加えら れた。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 第2章14節から47節の記録は、キリストに関するペテロの語りかけを強調してい ます。ペテロはキリストについて語りました。また彼はキリストを語り出しさえ しました。これは、信者たちによるキリストについての語りかけの最初の事例で す。ペテロはその語りかけにおいて、人なるイエスをわたしたちに提示し、イエ スについてわたしたちに証ししています。特に、ペテロは主イエスについて、彼 の働き、死、復活、昇天を語っています。 キリストについてのペテロの語りかけは、キリストの増殖を生み出しました。ペ ンテコステの日に、この増殖には救われた三千人が含まれていました。そのよう な増殖は、キリストに関するペテロの語りかけの結果、成果でした。このことか らわたしたちは、キリストの語りかけは確かに、キリストを信じる者の中にキリ ストを増殖させることを見ます。さらに、キリストの増殖としての信者たちは教 会となります。こういうわけで、第2章においてわたしたちは、キリストを語る ことがエルサレムに在る教会を生み出したことを見ます。この章には、キリスト の増殖と教会生活との両方があります。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・使徒たちの行動(一)」(1988年版)メッ セージ11から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。