イエスは全人類によって十字架につけられた ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 使徒2:22 イスラエルの人たちよ、これらの言を聞きなさい。ナザレ人イエス…… (23節)神の定められた計画と予知によって引き渡されたこの人を、あなたがたは 不法の者たちの手によって、十字架に釘づけて殺してしまったのです。 ルカ24:20 ところが、祭司長たちとわたしたちの支配者たちは、彼を死刑にす るために引き渡して、十字架につけたのです。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 使徒行伝第2章23節は、主イエスが不法の者たちの手を通して十字架につけられ て殺されたと言っています。これらの不法の者たちの中には、イスカリオテのユ ダ、祭司長たち、宮の役人たち、長老たち、大祭司とユダヤ人のサンヒドリン、 ピラト、ヘロデ、ローマの兵隊たちが含まれていました。それはおもに、ユダヤ 人宗教家たちとその下役たち、また異邦人政治家たちとその部下たちでした。こ れは、イエスが全人類によって殺されたことを示しています。 使徒行伝第2章23節は、主イエスが十字架に釘づけられたと言っています。ユダヤ 人の死刑は石打ちによるものでした。十字架刑は異教徒の慣行であり、ローマ人 が奴隷と凶悪犯人の処刑にだけ採用したものでした。主イエスを十字架につける ことは、旧約の成就であるだけでなく(申21:23)、その死に方についての主ご自 身の言葉の成就でもあり(ヨハネ12:32)、それは石打ちによっては成就され得な かったものです。この時、主イエスが死に渡されるより少し前に、ローマ帝国が 死刑囚は十字架刑にするという法律を作ったことは、神の主権からでした。主が 処刑されたのは、このような死によってでした。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・使徒たちの行動(一)」(1988年版)メッ セージ10から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。