キリストの昇天(2) ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 使徒1:10 イエスが行かれる時、彼らが一心に天を見つめていると、見よ、白い 衣を着た二人の人が、彼らの傍らに立ち、(11節)そして言った、「ガリラヤの人 たちよ、なぜあなたがたは立って、天を見つめているのか? あなたがたから離 れて天へと上げられたこのイエスは、天に行かれるのをあなたがたが見たのと同 じ方法で、来られるのである」。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― (全2編のうちの第2編) キリストが天へ昇られたことのビジョンは、彼に対する、また彼が死と復活を通 して彼らのために成し遂げられた事に対する弟子たちの信仰を強めました。それ は神の天的エコノミーについての彼らの展望を広げました。その展望は、天にお けるキリストの務めとの協力へと彼らをもたらし、地上における神の新約エコノ ミーを遂行しました。弟子たちはキリストの昇天を目撃した時、深く印象づけら れ、非常に興奮したに違いありません。彼らは、彼が昇られるのを見つめていた 時、確かに泣いてはいなかったでしょう。それどころか、彼らは何か驚くべきも のを見ていることを認識して、喜んでいたに違いありません。 弟子たちが一心に天を見つめていた時、白い衣を着た二人の人が彼らの傍らに立 ちました。この二人の人たちは実は御使いたちでしたが、弟子たちに、なぜ立っ て天を見つめているのかと尋ねました。そして御使いたちは続けて、彼らから離 れて天へと上げられたこのイエスは、彼が天に行かれるのを彼らが見たのと同じ 方法で来られると言いました。これは、主イエスが体をもって昇天されたのと同 じように、体をもって戻って来られることを示しています。キリストは、雲とい う手段によって天へと昇られ、それは人の目に見えるものでした。そして彼は雲 に乗って戻って来られます(マタイ24:30)。さらにまた、彼はオリブの山の頂か ら昇られました。そして彼は同じ山に戻って来られます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・使徒たちの行動(一)」(1988年版)メッ セージ5から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。