心(2) ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 箴言4:23 力の限り、見張って、あなたの心を見守れ。命の泉はこれからわく。 申命記6:5 心を尽くし、……あなたの神、主を愛しなさい。(新改訳) ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― (全2編のうちの第2編) 魂はその人自身ですが、心は行動における人です。これは、あなたが行動する時 はいつも、あなたの心によって行動することを意味します。ですから、わたした ちの心は、行動におけるわたしたちの代表であると言ってもよいのです。一人の 兄弟が妻に「あなたを愛します」と言う時、これは彼の心が彼女を愛することを 意味します。わたしたちが何かを享受したり、何かを嫌ったりする時はいつも、 わたしたちの心が享受したり、嫌ったりするのです。こういうわけで、わたした ちの心は、わたしたちの内なる存在の代表、代理執行者、大使です。 心はわたしたちの代表ですから、ソロモンは箴言第4章23節で次のように言って います、「力の限り、見張って、あなたの心を見守れ。命の泉はこれからわく」。 「見守る」と訳されたヘブル語は、護衛するを意味します。わたしたちは何にも まさってわたしたちの心を護衛すべきです。なぜなら、命の流れはそれからわき 出るからです。心から、わたしたちの日常生活のすべての流れが出てきます。人 としてわたしたちは命を持っています。そしてこの命は、わたしたちの心を通し て活動します。箴言第4章23節の「命」という語は、有機的な要素、命の要素を 暗示しています。それはわたしたちの日常生活と活動も暗示しており、実はわた したちの人の生活全体をも暗示しています。人としてわたしたちは、人の命を持 っています。そしてこの人の命には、有機的な要素と日常生活とがあります。 わたしたちの身体のもろもろの活動と行動は、わたしたちの体の心臓にかかって います。同じように、わたしたちの日常生活は、わたしたちの心にかかっていま す。わたしたちが行動し振る舞う方法は、わたしたちがどのような種類の心を持 っているかにかかっています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・テサロニケ人への第一の手紙(二)」 (1986年版)メッセージ21から引用されています。いずれも日本福音書房から出版 されています。