聖別は淫行に相対する(1) ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 1テサロニケ4:3 あなたがたの聖別、これこそ神のみこころです。すなわち、 あなたがたが淫行から遠ざかり。 1コリント6:18 淫行から逃れなさい。人が犯すあらゆる罪は、体の外にありま す。しかし、淫行を犯す者は、自分の体に対して罪を犯すのです。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― (全4編のうちの第1編) 神のみこころは、彼の贖われた民、キリストの信者たちが、キリスト以外のあら ゆるものから彼へと完全に分離された生活、彼の聖なる性質にしたがった聖い生 活をすることです。このために、彼はわたしたちを徹底的に聖別しつつあります。 パウロの時代、コリントでもテサロニケでも、肉欲と不道徳が異教の宗教の中に はびこっていて、彼らの異教礼拝によって助長されてさえいました。人は神を表 現するために造られました(創1:26)。淫行以上に、この目的を持った人を破壊す るものはありません。これは、人が聖くなり、神へと分離されることを妨げます。 そして、神の聖なる目的を成就することにおいて、人を極みまで汚染します。こ のゆえに使徒は、新しく回心した異邦人信者たちに対して、神へと聖別されるこ とによって、神の目に最もひどい罪である淫行による損失と汚染から遠ざかるよ うにと、強く命じています。 コリント人への第一の手紙第6章にあるパウロの言葉によれば、淫行は人の体を 破壊します。他の罪はわたしたちを主観的に損なわないかもしれませんが、淫行 はわたしたちの体を損ない、わたしたちの全存在を汚染し、わたしたちを全く汚 れたものにします。それだけでなく、淫行は神の敵によって用いられて、神がご 自身の目的を成就するために創造した人を駄目にします。ですから、淫行を完全 に捨て去らなければなりません。こういうわけで、パウロは第4章3節で、「淫行 から遠ざかりなさい」と言っています。「遠ざかる」という言葉は強いです。そ れは、わたしたちが淫行から走り去るべきであることを示します。神のみこころ は、わたしたちを完全にご自身へと聖別し、神の目的を成就するために完全に聖 別することです。これは、わたしたちが淫行から遠ざかることを必要とします。 (明日へ続く) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・テサロニケ人への第一の手紙(二)」 (1980年版)メッセージ15から引用されています。いずれも日本福音書房から出版 されています。