律法の目的は、わたしたちがそれを守るためではない ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ローマ7:7 ……しかし、律法によらなければ、わたしは罪を知りませんでした。 「あなたはむさぼってはならない」と律法が言わなかったなら、わたしはむさぼ りを知らなかったでしょう。(18節)わたしは自分の中に、すなわち、自分の肉の 中に、善なるものが住んでいないことを知っています。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 神は肉から何の良いものも出ないことを知っておられます。神はこのことを昔か ら知っておられましたが、わたしたちは知りません。わたしたちは肉の中に何の 良いものもないことを知りません。それゆえに、わたしたちは希望を持ち、なお 最善を尽くして神を喜ばせようとするのです。神はわたしたちの肉が無用である ことを知っておられます。しかし、わたしたちはそれを知りません。ですから、 神はわたしたちに律法を与えられました。律法の目的は、人には罪があり、また 無力であることを証明することです。律法が与えられたのは、わたしたちが守る ためではありません。神はわたしたちが律法を守ることができないのを知ってお られます。神はわたしたちが律法を破ることを知っておられますが、わたしたち はそれを知りません。ですから、神は律法を与えられました。神はわたしたちに それを破らせました。このようにして、わたしたちは、神がすでに知っておられ ることを知るようになり、また自分の無力さに気づくようになります。 神は、わたしたちがそれをすることができないと告白する点にまでわたしたちを もたらさなければなりません。そうしてこそ、わたしたちは十字架の上にわたし たちを釘づけられた神の知恵を知ります。すべての人には特別な弱さがあります。 ですから、神に照らしを求め、弱さを見せてくださるよう求めなければなりませ ん。すべての人には勝利することのできない事が少なくても一つあるのです。い ったん不可能であることがわかると、あなたは神にはできることを見るでしょう。 もしあなたが自分自身の弱さを見ないなら、あなたはキリストの力をも見ないで しょう。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウオッチマン・ニー全集第24巻「勝利を得る命」(1997年版)メッセージ第4編か ら引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。