彼のからだである教会のために苦しむ

――――――――――――――聖書の節（回復訳）――――――――――――
コロサイ1:24　わたしは今、あなたがたのために受ける苦難を喜び、そしてキリ
ストのからだなる教会のために、キリストの苦しみの欠けたところを、わたしの
肉体において補い満たしています。
１ペテロ3:18　キリストも、罪のために、ひとたび苦しまれました。それは、義
なる方が不義なる者たちに代わって苦しまれたのであり、彼があなたがたを神に
もたらすためです。

―――――――――――――――務めの言葉―――――――――――――――
(全３編のうちの第１編）
主イエスは二種類の苦しみを経過されました。それは、贖いのための苦しみと、
からだである教会を生み出し建造するための苦しみです。わたしたちのだれも、
贖いのための彼の苦しみにあずかることはできません。この苦しみにあずかるこ
とができると言うのは冒とくです。彼だけが贖い主です。贖いのための苦しみは、
彼によって完全に成就されました。わたしたちは、贖いのための主の苦しみにあ
ずかる資格も地位もありません。

多くの節が、贖いを完成するためのキリストの苦しみについて語っています。例
えば、ペテロの第一の手紙第3章18節は、キリスト……義なる方が不義なる者た
ちに代わって苦しまれたと言います。彼は、この種の苦しみを担う資格がある唯
一の方でした。この苦しみにおいて、わたしたちには何の分もありません。それ
はただキリストによって担われました。

わたしたちは贖いのためのキリストの苦しみにあずかることはできませんが、も
し彼に対して忠信であるなら、彼のからだを生み出し建造するための苦しみにあ
ずからなければなりません。この事柄で、パウロはわたしたちの模範でした。彼
は悔い改めた後、直ちにキリストのこの苦しみに分を持ち、キリストのからだの
ための苦難にあずかり始めました。キリストは彼のからだを生み出すために、大
きな苦しみを受けられました。しかし、この苦しみはキリストご自身によって完
成されていないので、彼に忠信な者たちがこの欠けたところを補う必要がありま
す。パウロは贖いのためには苦しみませんでしたが、キリストのからだを生み出
し建造するためには苦しんだのです。

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新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、
ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・コロサイ人への手紙(一)」(2004
年版)メッセージ第12編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版
されています。