真理の中で神の恵みを完全に知る ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― コロサイ1:5 ……福音の真理の言……(6節)この福音は、全世界でも実を結び成 長しているように、あなたがたにまで来て、真理の中で神の恵みを聞いて知った 日以来、あなたがたの中で同じように実を結び成長しています。 ヨハネ1:17 律法はモーセを通して与えられたが、恵みと実際(真理)はイエス・ キリストを通して来たからである。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 神の恵みとは、神がわたしたちにとって何であるかであり、また神がキリストの 中でわたしたちに与えてくださるものです。実は、恵みとはキリストご自身です。 ヨハネによる福音書第1章で、神と共にあり、神であった言が、肉体と成って、 わたしたちの間に幕屋を張られ、恵みと実際に満ちていたと告げられています(1, 14節)。ここの真理は実際を意味します。真理の中で神の恵みを知るとは、神の 恵みをその実際の中で経験的に知ることであって、単に頭の中でむなしい言葉や むなしい教理を知ることではありません。真理は実際としてのキリストであり、 恵みはわたしたちの享受としてのキリストです。わたしたちがキリストを経験し 享受する時、真理としてのキリストはわたしたちの恵みとなります。福音がわた したちの中で成長し実を結ぶ道は、わたしたちがキリストを享受し、彼をわたし たちの恵みとして経験することを通してです。 「真理の中で」という言葉を、「知った」を修飾する副詞として取るなら、わた したちが恵みを知ることは、教理の中にではなく、実際の中にあるべきことがわ かります。これは、わたしたちがキリストを恵みとして知ることが、実際の中に なければならないことを意味します。福音の中でキリストは、真理また恵みとし てわたしたちに伝達され、わたしたちの中に注入されています。わたしたちはキ リストをわたしたちの実際として持っています。この実際はわたしたちの享受で す。わたしたちは、真理また恵みとして経験するキリストによって生きる時、自 分自身のために天に望みを蓄えているのです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・コロサイ人への手紙(一)」(2004 年版)メッセージ第2編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版さ れています。