民族の区別の消滅 ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― コロサイ3:10 新しい人を着たのです。(11節)その新しい人には、ギリシャ人と ユダヤ人、割礼と無割礼、未開人、スクテヤ人、奴隷、自由人はあり得ません。 キリストがすべてであり、すべての中におられるのです。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 覚えておいていただきたいのですが、民族は教会の中にありません。民族はキリ ストの中にはありません。民族は新しい人の中にはありません。他の人の性質が あなたと同じでないからと言って、彼を間違っているとしてはいけません。あな た自身の状態も、他の人は好みに合わないと思っているかもしれないことを知ら なければなりません。あなたは、自分はとても親切に話しているのに、どうして 彼らはそんなに陰気だろうかと思います。彼らは、あなたがどうしてそのように 多く話すのかと思うでしょう。彼らはあなたの生まれ付きの性質に我慢できない のです。 あなたが教会に来て兄弟姉妹と接する時、あなたの性格に合う人を正しいとし、 あなたの性格に合わない人を正しくないとしたり、あなたの標準に達した人をよ しとし、あなたの標準に及ばない人をよしとしないなら、教会全体が乱れて、ば らばらになってしまいます。教会が長年、受けてきた損失は、性格の違いによっ て受けたものです。性格の違いを絶対に教会の中に持ち込んではいけません。あ る人は短気であり、そのような人は「わたしは短気であり、ゆっくりとした人は 好きではありません。神も、ゆっくりとした人は好きではないですよ」と言いま す。ある人は生まれつきゆっくりとしており、そのような人は、「わたしは生ま れつき落ち着いており、あなたがたみたいな短気な人は好きではありません」と 言います。しかし、短気であることやゆっくりとしていることを、教会の中に持 ち込んで、神の子たちを分け隔てしてはいけません。それを持ち込むなら、すぐ さまあなた自身を標準にしてしまいます。ギリシャ人はユダヤ人に悔い改めるこ とを求め、ユダヤ人はギリシャ人に悔い改めることを求めます。神は、「両方と も脇に置きなさい。ただキリストがあるのみです」と言われます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウオッチマン・ニー全集第48巻「初信者を成就するメッセージ(一)」(1999年版) メッセージ第8編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されて います。