わたしたちの両親を敬うことによって神の統治の下に来る ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― マタイ15:3 イエスは彼らに答えて言われた、「なぜあなたがたも、自分たちの 言い伝えのゆえに、神の戒めに違反するのか? (4節)神は言っておられる、 『あなたの父と母を敬え』。また、『父や母をののしる者は、殺されなければな らない』。(5節)ところがあなたがたは、『だれでも父や母に、あなたがわたし から得るものはみな神への贈り物ですと言えば、(6節)父や母を敬わなくてもよ い』と言う。こうしてあなたがたは、自分たちの言い伝えのゆえに、神の言から 権威を奪ってしまった。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― パリサイ人と聖書学者たちに対する主のここでの取り扱いは、彼らが自分たちの 言い伝えのゆえに神の言葉を無効にしたことを罪定めしただけでなく、人は両親 を敬うべきであることをも暗示しました。人々の間での神の行政において、神は 人が両親を敬うべきことを定められました。神はこれを十戒の間で、人間関係に 関する第一の戒めとされました(出20:12)。ところが、堕落した人の性質は常に 両親を無視します。すなわち、神の行政に反逆します。 天の王としての主は、人を神の行政に連れ戻すために、人が両親を敬うべきであ ることを強調されました。これは、律法の成就に関する天の王国の憲法にある彼 の言葉と一致しています(5:17-19)。ですから、使徒もこの事を特に強調しまし た(エペソ6:1-3.コロサイ3:20)。わたしたち王国の民は、両親を敬うべきであ り、ユダヤの宗教徒たちのように言い訳をしてはなりません。どんな言い訳をす ることも、わたしたちが天の支配の下におらず、わたしたちの堕落した人の性質 と今日の世代の反逆的な潮流に従っていることを示しています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・マタイによる福音書(二)」(1997 年版)メッセージ第45編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版 されています。