あわれみと恵みのために戸を開き続けている ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― マタイ12:20 彼は公義を勝利へもたらすまで、傷んだ葦を折ることなく、煙っ ている灯心を消すこともない。(21節)異邦人は彼の御名に望みを置く」。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― ユダヤ人には、葦(あし)の笛を作る習慣がありました。葦が傷つくと、彼らはそ れを折りました。彼らはまた油を燃やすために、亜麻で灯心を作りました。油が 燃えつき、灯心がくすぶると、彼らはそれを消しました。主の民のある者は、音 楽的な音色を出すことのできない傷ついた葦のようです。他の者は、光を輝かす ことのできない、煙っている灯心のようです。しかし主は、傷ついた者たちを折 ることも、煙っている者たちを消すこともされません。主は他の人々によって拒 絶されましたが、やはりあわれみ深いのです。傷んだ葦となった者たちをさえ、 主は折ろうとされず、煙っている灯心を消そうともされません。むしろ、主はな おも、彼らすべてにあわれみと恵みの戸を開き続けておられます。 今日、彼に従う者たちと信者たちの間で、多くの者は、もはや美しい歌を歌うこ とができない傷んだ葦となってしまいました。普通なら、これらの傷んだ葦は折 られ、捨てられるはずです。しかし、キリストはそうしようとされません。さら に、彼の信者の多くはもはや輝く光として燃えていません。普通なら、彼は彼ら をみな消し、捨て去るはずです。しかし、主はそのどちらをもしようとされませ ん。むしろ、彼はあわれみ深いのです。どれほど多くの反対、迫害、攻撃があっ ても、この天の王は常にあわれみ深いのです。彼はあわれみ深い、王なる救い主 です。今日あなたが彼を拒絶しても、彼はやはりあなたにあわれみ深いのです。 明日もしあなたが、「主よ、悔い改めます」と言うなら、彼はあなたを愛をもっ て取り扱ってくださいます。何と彼はあわれみ深い救い主でしょう! 彼は決し て傷んだ葦を折ったり、煙っている灯心を消したりされません。反対に、あなた が彼のあわれみと恵みを受け入れるのを待っておられます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・マタイによる福音書(二)」(1997 年版)メッセージ第32編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版 されています。