古いものを捨てて、新しいものをもたらす(2) ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― マタイ3:3 預言者イザヤによって語られたのは、この人である。それはこう言っ ている、「荒野で叫ぶ者の声がする、『主の道を備えよ。彼の道筋を真っすぐに せよ』」。(4節)このヨハネは、らくだの毛衣を着て、腰に皮の帯をしめており、 彼の食物はいなごと野蜜であった。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― (全2編のうちの第2編) ヨハネは、宗教や文化と絶対的に正反対で、そして両方の外にある生活をするこ とによって、彼の務めを果たしました。マタイによる福音書第3章4節は、「この ヨハネは、らくだの毛衣を着て、腰に皮の帯を締めており、彼の食物はいなごと 野蜜であった」と言います。律法の規定によれば、生まれながらの祭司であるヨ ハネは、祭司服を着るべきであり、それはおもに亜麻布で作られていました。彼 はまた祭司の食物を食べるべきであり、それはおもに、民が神にささげた麦粉と いけにえの肉から成っていました。ところが、ヨハネは全く違ったことを行ない ました。彼はらくだの毛衣を着て、腰に皮の帯を締め、いなごと野蜜を食べまし た。これらはすべて非文明的、非文化的であって、宗教の規定に反することでし た。 祭司がらくだの毛衣を着ることは、宗教的な人の頭には特に大きな衝撃でした。 なぜなら、らくだはレビ記の規定によれば、汚れていると考えられていたからで す(レビ11:4)。さらに、ヨハネは文化的な場所に住まないで、荒野に住んでいま した(ルカ3:2)。これはすべて、彼が旧約の経綸を全く放棄してしまったことを 示します。その経綸は、人類文化と混合した一種の宗教に堕落していました。彼 の意図は、キリストと命の霊だけから成っている神の新約エコノミーを紹介する ことでした。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・マタイによる福音書(一)」(1997 年版)メッセージ第8編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版さ れています。