キリストをもたらすために代価を払う ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― マタイ1:18 さて、イエス・キリストの由来はこうであった。彼の母マリヤは、 ヨセフと婚約していたが、彼らが一緒になる前に、聖霊から身ごもっていること が見いだされた。 ルカ1:38 マリヤは言った、「ご覧ください、わたしは主のはしためです。あな たのお言葉どおり、わたしに成りますように」。そこで、御使いは彼女から去っ た。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― ルカによる福音書第1章26節から38節によれば、キリストの誕生はマリヤの明け 渡しによって実現されました。マリヤのような若い処女が、子を身ごもるという 委託を受け入れるのは容易ではありませんでした。もしわたしが彼女であったな ら、次のように言ったでしょう、「主よ、これ以外のどのようなことをするよう に言われても、わたしは行ないます。しかし、あなたはわたしに子を身ごもるよ うに求められます! これは人には不可能です。これは道徳的でも倫理的でもあ りません。わたしにはできません!」。この記録を読むことは容易です。しかし ながら、仮にわたしたちのうちの若い姉妹が今晩、そのような委託を受けたとし ましょう。彼女はそれを受けることができるでしょうか? これは小さな事柄で はありません。マリヤは言ったでしょう、「ガブリエルよ、わたしがすでに、あ る人と婚約していることをご存じないのですか? どうして子を身ごもることが できましょう?」。わたしたちのうちのだれがそのような委託を受け入れようと するでしょうか? 御使いの言葉に聞き入った後、マリヤは言いました、「ご覧ください、わたしは 主のはしためです。あなたのお言葉どおり、わたしに成りますように」(ルカ 1:38)。これは簡単に見えますが、その代価は極めて高いです。キリストを生む ために、マリヤはとても高い代価、彼女の全存在という代価を払いました。キリ ストを生むことは容易ではありません。それは安価ではありません。もしキリス トを生もうとするなら、わたしたちは代価を払わなければなりません。マリヤは そうしました。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・マタイによる福音書(一)」(1997 年版)メッセージ第5編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版さ れています。