キリストの系図は独特である ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― マタイ1:18 さて、イエス・キリストの由来はこうであった。彼の母マリヤは、 ヨセフと婚約していたが、彼らが一緒になる前に、聖霊から身ごもっていること が見いだされた。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― ユダヤ人の習慣によれば、系図の筆者は決して女の名前を含めません。男の名し か含めません。しかし、この短い系図には五人の女が述べられています。この五 人の女のうち四人は再婚しており、四人のうち一人は遊女でした。ここの神聖な 記録は、サラやリべカのような善い人たちではなく、悪い人たちを述べています。 神聖な記録がどう言っているか聞いてください、「ダビデはウリヤの妻であった 者からソロモンを生み」(1:6)。この記録は彼女の名前さえ出していません。た だ彼女の歴史を述べて、彼女がどのような人物であったのかを思い出させていま す。彼女はバテシバ、すなわち、ダビデが殺したウリヤという名のカナン人の妻 でした。ダビデは彼女を取って自分の妻にし、彼女によってソロモンを生みまし た。 もしわたしたちがキリストの伝記を書き、聖書に彼の伝記がなかったとしたら、 あえてこのように書こうとはしなかったでしょう。わたしたちは、これらすべて の汚れた祖母たちを隠し、サラやリベカのような善い祖母たちの名前を挙げるで しょう。もしこの神聖な記録が、汚れた者たちの名前を抜きにして、善い女たち の名前を挙げたなら、わたしは教会の現状について疑ったでしょう。わたしは、 「教会の今日の状態を見てください。純粋な者は多くいません」と言うでしょう。 自分は純粋で清いと考えないでください。わたしたちは純粋ではないのです。そ れにもかかわらず、キリストの系図は善い者と悪い者の両方を含んでいます。事 実、それは善い者よりも悪い者を多く含んでいます。 四人の再婚した女たち以外では、一人の処女、イエスの母マリヤが際立っていま す。彼女は善く、純粋で、清潔でした。これは、この系図の書に述べられたすべ ての者が、イエスを除いて罪人であることを意味します。イエスを除いて、みな 汚れています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・マタイによる福音書(一)」(1997 年版)メッセージ第1編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版さ れています。