子孫はキリストである ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 創世記15:5 そして、彼を外に連れ出して仰せられた。「さあ、天を見上げなさ い。星を数えることができるなら、それを数えなさい。」さらに仰せられた。 「あなたの子孫はこのようになる。」 ガラテヤ3:16 さてアブラハムに対して約束が語られ、また彼の子孫にも語られ ました。神は「また子孫たちに」と、多くの人を指してではなく、一人を指して、 「またあなたの子孫に」と言っておられます。それはキリストのことです。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 「子孫」という言葉は、アブラハムの子孫に言及しています。それは単数であっ て、複数ではありません。これはとても不思議です。もし人があなたの子孫は天 の星のように多くなると言ったなら、この子孫は複数であるはずです。しかし、 ここで神がアブラハムに、あなたは多くの子孫を持つであろうと言われた時、神 の用いられたその「子孫」という言葉は単数になっています。なぜ単数になって いるのでしょうか? その一人の「子孫」とはだれだったのでしょうか? パウ ロはガラテヤ人への手紙第3章16節で次のように言います、「神は『また子孫た ちに』と多くの人を指してではなく、一人を指して、『またあなたの子孫に』と 言っておられます。それはキリストのことです」。ですから、神の言っておられ る子孫とは、多数ではなく、一人を指しているのです。それはイサクではなく、 キリストを指していたのです。 このことは一つの事柄をわたしたちに見せています。それは、地を得るのは「一 人の子孫」であるということです。アブラハムから言えば、その一人の子孫とは イサクでしたが、より広く見ると、その一人の子孫とはキリストです。イサクは 影にすぎず、実体はキリストです。言い換えれば、この地を受け継ぎ、全地に祝 福をもたらすのは、キリストなのです。キリストにこそ力があり、キリストにこ そ権威があるのです。神の回復のみわざは、キリストによってなされるのであっ て、イサクによるのではありません。キリストが「子孫」です。それは約束を受 け継ぐ相続人です。こういうわけで、約束された祝福を受け継ぐために、わたし たちはキリストと一でなければなりません。彼の外では、わたしたちは神によっ て与えられたアブラハムに対する約束を受け継ぐことはできません。神の目には、 アブラハムは唯一無二の子孫を持っており、それはキリストです。わたしたちは 彼の中にいなければなりません。それはわたしたちが、アブラハムに与えられた 約束にあずかるためです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウオッチマン・ニー全集第35巻「アブラハム、イサク、ヤコブの神」(1998年版) 第3章から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。