暗い背景から召し出される ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 創世記11:4 そのうち彼らは言うようになった。「さあ、われわれは町を建て、 頂が天に届く塔を建て、名をあげよう。われわれが全地に散らされるといけない から。」(新改訳) ヨシュア24:2 ……あなたがたの先祖たち、アブラハムとナホルとの父テラは、 昔、ユーフラテス川の向こうに住んでおり、ほかの神々に仕えていた。(新改訳) ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 神がアブラハムに現れた時、アブラハムは最も暗い背景の中にいました。彼の背 景は極めて強いものでした。この背景の第一の面は、人が神を放棄してしまった ことでした。人が神を放棄したことは、人が町を建てたことで象徴されました。 人が町を建てたのは、自分の保護としての神を失ってしまったからです。人はも はや自分の安全保障としての神を持っていないので、町を建てて自分を守ったの です。ですから、町を建てることは、人が神を放棄してしまったことのしるしで した。人は、「神を捨てよう。わたしは町を建てて自分を守る」と言っているか のようでした。町を建てることは、人が神を放棄してしまったことの宣言でした。 人は神を放棄しただけでなく、塔を建てて自分を高く上げました。塔は、人が自 分を高く上げることのしるしでした。人は神を放棄する時、自動的に自分を高く 上げます。人は町を建てる時はいつも、塔も建てて、自分の名を上げるでしょう。 最終的にヨシュア記第20章2節は、バベルで人が神から偶像に、すなわち他の神 々に転向したことを見せています。人は偶像を拝む時はいつも、悪鬼どもを拝み ます。一見すると、人は偶像を拝んでいますが、実は悪鬼どもを拝んでいるので す(啓9:20)。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 務めの言葉は、ウイットネス・リー著「旧約ライフスタディ・創世記(二)」(1998年版) メッセージ第38編から引用されています。日本福音書房から出版されています。