患難は練達を生み出す ―――――――――――――――聖書の節(回復訳)――――――――――― ローマ5:3 それだけではなく、わたしたちは患難の中でも勝ち誇るのです。そ れは、患難は忍耐を、(4節)忍耐は練達を、練達は希望を生み出すことを知って いるからです。 1ペテロ1:6-7 今しばらくの間、あなたがたは、さまざまな試練によって悲し まなければならないかもしれませんが、その時には歓喜します。あなたがたの信 仰が試されることは、朽ちる金が火によって試されることよりもはるかに尊いの であって……。 ―――――――――――――――――務めの言葉――――――――――――― 患難の経験は忍耐を生み出します。忍耐は辛抱以上のものです。それは辛抱プラ ス苦難の産物です。わたしたちのだれも、生まれつき忍耐を持っていませんでし た。忍耐は、患難を耐え忍ぶことによって生み出されます。ですからパウロは、 患難は忍耐を生み出すと言うのです。忍耐は練達を生み出します。ですから練 達は、良しとされることのできる性質あるいは特質です。時には、若い兄弟たち が他の人に良しとされることは難しいです。彼らには、人に容易に良しとされる 性質を生み出す忍耐が必要です。患難は忍耐という結果になり、忍耐は良しとさ れる性質を生み出します。 精錬されていない金の例を考えてみてください。それは本物の金ですが、精錬さ れておらず、魅力がありません。それは精錬する火を必要とします。その金が火 の燃焼を受ければ受けるほど、ますます良しとされる性質が生み出されます。燃 焼と試練の後、その金は、だれにでも容易に良しとされる性質を得ます。おそら く、多くの若い人たちは、精錬されていない金のようでしょう。彼らは磨いたり 塗ったりする必要はありません。彼らは焼かれることを必要とします。 もしわたしたちが練達の美徳を持っているなら、わたしたちは人にとって問題と ならないでしょう。わたしたちはみな、「主よ、わたしに練達を与えてください」 と祈らなければなりません。このように祈るなら、主は「あなたは本気ですか?」 と問われるでしょう。あなたの答えがしかりであれば、主は練達を生み出す環境 を、あなたのために起こされるでしょう。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・ローマ人への手紙(一)」(1997年 版)メッセージ第9編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版され ています。