愛と信仰は並行する ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― ガラテヤ5:6 ……ただ愛を通して働く信仰だけが、効力があるからです。 エペソ6:23 父なる神と主イエス・キリストから、兄弟たちに平安と、信仰を伴 う愛がありますように。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― あなたは、あなたの信仰は愛を通して働くことを知っているでしょうか? 福音 を聞き、悔い改め、主イエスを高く評価し、彼は実に愛すべき方であると感じる 人は、強い信仰を持っています。この信仰は、主に対する彼の愛を通して働きま す。わたしたちが主を愛すれば愛するほど、主を信じる信仰はますます強くなる でしょう。これがガラテヤ人への手紙のパウロの思想です。 しかしながら、エペソ人への手紙は、信仰ではなく愛を強調します。エペソ人へ の手紙でのパウロの関心は、救いではなく、継続と交わりです。これは信仰を伴 う愛を必要とします。もし疑いや疑問を受け入れて、わたしたちの信仰が弱くな るなら、わたしたちは主を愛することが困難になるでしょう。信仰が駄目にされ る時はいつも、愛も駄目にされます。主を愛することを通して交わりの中に居続 けるためには、強い信仰を必要とします。ですから、わたしたちは愛を通して働 く信仰と、信仰を伴う愛の両方を必要とします。 すでに指摘したように、愛は神からです。これは、愛は神の側にあることを意味 します。その反対に、信仰はわたしたちの側にあります。ですから、「信仰を伴 う愛」という句は、神とわたしたち、またわたしたちと神との往来を暗示してい ます。愛は神からわたしたちに来て、信仰はわたしたちから神に行きます。神は わたしたちに愛を与えられ、わたしたちは信仰をもって応答します。これは愛と 信仰の往来です。この往来を通して、平安はわたしたちの分け前として保たれま す。神の愛がわたしたちに来て、わたしたちの信仰が神に行くことによって、わ たしたちは平安の中に守られます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・エペソ人への手紙(三)」(2001年 版)メッセージ第67編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版さ れています。