その霊の一 ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― エペソ4:1 こういうわけで、主の中の囚人であるわたしは、あなたがたに懇願 します。召されたあなたがたは、その召しにふさわしく歩きなさい。(3節)平和 の結合するきずなの中で、その霊の一を保つことを熱心に努めなさい。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 神の召しにふさわしく歩くために、正常なからだの生活を持つために、わたした ちはまず一を顧みる必要があります。わたしたちはその霊の一を保たなければな りません。これは、キリストのからだにとって重要であり、必要不可欠なことで す。 厳密に言って、一は一致とは違います。一致は、多くの人々が共に結び合わされ て形成されますが、一は、信者たちの中にあるその霊の一の実体であって、それ が彼らすべてを一にするのです。わたしたちの一はパースンであり、命を与える 霊として実現された主イエスご自身でさえあります。今日、主はわたしたちの内 側で命を与える霊であり、この霊がわたしたちの一です。ですからわたしたちの 一は、遠く離れた天におられる客観的なパースンではなく、命としてわたしたち に内住しておられる主観的なパースンです。 この一は、多くの電灯の中を流れている電気に似ています。電気はすべての電灯 が輝く時、それらを一つにします。大きな部屋に何千という電灯があっても、そ れらは内側を流れる電気の中で一です。電灯は、それ自体は一ではありません。 それらは結合されて一つの実体を形成しているのでもありません。それは電灯の 内側での一です。(例えば、電灯は電気の流れによって、いっせいについたり消 えたりします)。それは、キリストにある信者についても原則では同じです。わ たしたちに内住しておられるその霊が、わたしたちの一です。わたしたちの内側 の、またわたしたちの間の一は、命を与える霊です。ですから、一を保つとは、 命を与える霊を保つことです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・エペソ人への手紙(二)」(2001年 版)メッセージ第36編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版さ れています。