神の働きは中心から周囲へと至る ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 1コリント6:17 しかし、主に結合される者は主と一つ霊です。 1テサロニケ5:23 そして平和の神ご自身が、あなたがたを徹底的に聖別し、あ なたがたの霊と魂と体とを完全に守って、わたしたちの主イエス・キリストの来 臨の時に、責められるところのない者にしてくださいますように。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 聖霊の働きは二重です。聖霊の働きには、直接的なものと間接的なものがありま す。直接的な働きとは、聖霊が神のみこころを人の霊の内側に啓示して、その光 を人の魂にまで照らし、人の思いではっきりと理解できるようにし、最終的には 体に指図を与えて神のみこころを行なわせることです。間接的な働きとは、神が 各種各様の環境を通して人に語られることです。時には聖書を用い、時には御使 いを用い、あるいは他の人、物、事を用います。例えば、神は冬に木の葉の落ち た樹木を用いて、ローレンス兄弟に語り、彼に神の復活の大能を深く信じさせま した。知恵ある神は、多方面の方法を用いて人に語られます。しかし、明らかな ことが一つあります。すなわち、神は必ずご自身の語った言葉を人の霊の中にも たらすのであり、こうして真に人との霊的な命の関係を生じさせるのです。 神の働きは、中心から周囲へと及びます。まず神は人の中心である人の霊の中で ご自身を啓示されます。それから魂に至らせ、思いを明らかにし、最終的には体 に執行させます。例えば、聖別について見てみましょう。わたしたちが霊の中で 認識している神は、絶対に聖なる方です。この聖なる神が聖霊によってわたした ちの霊と結合します。この霊から神はわたしたちの思いを照らします。ですから、 わたしたちの思いは理解し始めます。すると、この聖別する力は、わたしたちの 思いの中で効力を現すようになります。すべて聖でない思いが入ることを許さず、 少しでも神と結合できないものを拒絶するようになります。こうして魂は聖別さ れていきます。同時に、この効力は体にまで達します。特に目は、内側の聖なる 力の管理の下に置かれ、その聖さに違反しないように、聖くないあらゆるものを 見ないようになります。このようにして、真に聖を認識している人たちを通して 聖霊が語られる時、彼らの言葉は、彼らが見たり経験した聖を伝達し、彼らは他 の人の上に効果をもたらすのです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウオッチマン・ニー全集第38巻「一般的なメッセージ(二)」(1998年版)メッセー ジ第39編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。