数々の規定から成っている戒めを廃棄する(1) ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― エペソ2:14 なぜなら、彼ご自身は、わたしたちの平和であって、両者を一つに し、そして敵意である隔ての中垣を取り壊し、(15節)数々の規定から成っている 戒めの律法を、彼の肉体の中で廃棄されたからです。それは、彼がご自身の中で、 二つのものを一人の新しい人へと創造して、平和をつくるためであり。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― (全2編のうちの第1編) キリストは、数々の規定から成っている戒めの律法を廃棄することによって、ユ ダヤ人と異邦人の間の隔ての中垣を取り壊されました。彼が十字架につけられた 時、すべての規定はそこに釘づけられました。 モーセの律法には二種類の戒めがありました。それは道徳の戒め、例えば、盗み や両親を敬うことについての戒めと、儀式上の戒め、例えば、安息日を守ること についての戒めです。割礼と食事の規定に関する戒めは儀式上の戒めであって、 道徳の戒めではありません。人の道徳は、汚れていると考えられるもの(例えば、 レビ記第11章にある豚やえびのようなもの)を食べるかどうかによっては影響さ れません。 道徳の律法は、この時代にも千年期にも永遠にわたって決して廃棄されることは ありません。その反対に、儀式上の律法は永続的ではありません。パウロが意味 した隔ての中垣とは、数々の規定から成っている戒めの律法、すなわち割礼、安 息日、食事に関する儀式上の戒めでした。儀式上の戒めの律法は、ユダヤ人と異 邦人との間の隔ての中垣でした。わたしたちは見ていきますが、どの規定や儀式 も隔ての中垣です。 (明日に続く) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・エペソ人への手紙(一)」(2001年 版)メッセージ第23編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版さ れています。