神は人を必要とする(1) ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 創世記1:26 そして神は、「われわれに似るように、われわれのかたちに、人を 造ろう。そして彼らに、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地をはうす べてのものを支配させよう。」と仰せられた。 詩篇8:3 あなたの指のわざである天を見、あなたが整えられた月や星を見ます のに、(4節)人とは、何者なのでしょう。あなたがこれを心に留められるとは。 人の子とは、何者なのでしょう。あなたがこれを顧みられるとは。(新改訳) ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― (全2編のうちの第1編) 聖書はわたしたちに、神が人を必要とされることを示しています。神は、ご自身 と協力する人を必要とされます。そうしてはじめて、神はご自身の永遠のご計画 を成就することができます。創造の六日間において、人は神の創造の働きの中心 でした。神が休むことができたのは、神が人を創造された後でした。神は、人な しには休むことができませんでした。後ほど人は堕落しましたが、人に対する神 の意図は変わっていません。神は依然として人を得たいのです。人の救い、人が 成就されること、人が霊的命において円熟することは、神の必要を満たすためで す。神の働きにおける最大の必要は、人の協力です。いつでも、またどこでも、 人の協力なしには神の働きは遂行されません。人は神と共に働きます。そして、 神は人なしには何もすることができません。(ここで言う神の働きとは、六日間 における神の創造の働きは含みません。六日間における創造の働きは、神ご自身 の働きであり、人はそれには何の分もありませんでした)。 創世記から啓示録までわたしたちは見ることができますが、神はいつも人を求め ており、人を得ており、人を導いており、人を通して働いておられます。神は何 かを行なうためには、まず人を得られます。もし人を得なければ、神は働くこと がません。わたしたちはこのことを幾つかの例から見ることができます。 ノアと箱舟の物語を考えてみてください。ノアの時代に、神ははっきりと人を救 おうとされました。しかし、もし神がノアを得ていなければ、神はご自身の目的 を成就することができませんでした。神はノアを見いださなければならず、ノア を通して働かなければならず、ノアという手段によってご自身のみこころを達成 しなければなりませんでした。神は箱舟を求められましたが、神に対する心を持 っている一人の人を見いださなければなりませんでした。神は、ご自身と協力す ることのできる人を見いださなければなりませんでした。そうしてはじめて神は 箱舟を建造することができたのです。神は、ご自身と同じ心を持ち、ご自身と共 に歩み、ご自身の委託を受けるノアを見いださなければなりませんでした。そう してはじめて神は、ご自身の働きを遂行することができたのです。神は何かを行 なうには、人を得なければなりませんでした。箱舟の物語が書かれるためには、 神はまずノアを獲得しなければなりませんでした。わたしたちはノアの中に、神 と共に歩き、神と共に働いた人を見るのです。 (明日に続く) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウオッチマン・ニー全集第37巻「一般的なメッセージ(一)」(1998年版)メッセー ジ第28編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。