キリストがかしらである時、すべては調和の中にある

――――――――――――――聖書の節(回復訳)――――――――――――
エペソ1:9 ……これは、神がご自身の中で計画された彼の大いなる喜びによる
もので、(10節)時代の満了時のエコノミー〔経綸〕へ至るためです。すなわち、
キリストの中で、天にあるもの地にあるもの、すべてのものを、彼の中でかしら
につり上げようとされたのです。
イザヤ2:4 主は国々の間をさばき、多くの国々の民に、判決を下す。彼らはそ
の剣を鋤(すき)に、その槍(やり)をかまに打ち直し、国は国に向かって剣を上げ
ず、二度と戦いのことを習わない。 
11:6 狼は子羊とともに宿り、ひょうは子やぎとともに伏し、子牛、若獅子、肥
えた家畜が共にいて、小さい子どもがこれを追っていく。(新改訳)

―――――――――――――――務めの言葉―――――――――――――――
わたしたちは、二つの反逆(サタンとアダム)のゆえに、神の創造の中のあらゆる
ものが、崩壊の堆積の中にあることを見ました。正当な頭首権はありません。例
えば、動物の王国には頭首権がありません。むしろ、動物は互いに戦っています。
植物の王国には調和さえありません。人の生活についても同じです。国は国と、
民は民と、民族は民族と戦っています。しかし聖書は、千年王国が来る時、すべ
ての国民は戦うことをやめるとはっきり啓示しています。

今日、軍備の制限について多くの協議がなされていますが、千年王国では武器は
全くなくなります(イザヤ2:4)。千年王国の間における動物の王国の状態につい
て、イザヤ書第11章6節は、すべての動物がかしらにつり上げられて、共に平和
に生きることを示しています。さらに、イザヤ書第55章12節は、「野の木々もみ
な、手を打ち鳴ら」し、調和のうちに共に歌って神を賛美すると言います。詩篇
第96篇12節と13節は宣言します、「田畑とその中のすべてのものは大いに喜べ。
そのとき、林のもろもろの木も主の前に喜び歌うであろう」。これは、すべての
ものがキリストの中でかしらにつり上げられる時の情況の描写です。これが起こ
る時、人の王国、動物の王国、植物の王国には完全な平和と調和があります。な
ぜなら、あらゆるものが崩壊の堆積から完全に救い出されるからです。

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新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、
ウイットネス・リー著「新約ライフスタディ・エペソ人への手紙(一)」(2001年
版)メッセージ第8編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版され
ています。