無益な言によって命を漏らさない(2) ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 箴言15:4 穏やかな舌はいのちの木。偽りの舌はたましいの破滅。(新改訳) マタイ12:34 まむしの子らよ、あなたがたは邪悪であるのに、どうして良いこ とを語ることができようか? なぜなら、心にあふれ出たものを、口が語るから である。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― (全2編のうちの第2編) 穏やかなとは、穏やかで、温和で、適度なことです。人が多く話すと、舌が熱し てきます。舌が熱せられると、命の木でなくなります。穏やかな舌が命の木です。 穏やかな舌とは、せっかちな舌ではなく、いい加減な舌でもなく、話の多くない 舌のことです。このような舌こそ、命の木のようであるのです。無益な言を話す ことの好きなクリスチャンからは、何のキリストの香りもかぐことができません。 そのような人は、人に命を供給することができません。無益な言は一つの大きな 穴であって、あなたの命を漏らしてしまうでしょう。 無益な言は命を漏らす穴です。それではどうしたらよいのでしょうか? わたし たちは口を守らなければなりません。それにはまず心を対処することです。主は、 「なぜなら、心にあふれ出たものを、口が語るからである」(マタイ12:34)と言 われました。心にそのようなものがあるからこそ、口が語るのです。あなたの心 に何かあれば、遅かれ早かれ口に出して言ってしまうのです。ここで言わなくて も、あそこへ行ったら言うでしょう。この家で言わなかったとしても、あの家へ 行ったら言ってしまいます。心からあふれ出るものを、口が語るのです。ですか ら、あなたは神の御前で無益な言を話さないことを学ぶには、まず心を対処する ことから始めなければなりません。もし心を対処しないなら、口を正しく対処す ることはできません。心の中にさまざまなものが満ちているからこそ、口からい ろいろと出るのです。ですから、わたしは口では言うが心では思っていないなど と、決して言ってはなりません。主イエスが言われた言葉によれば、このような ことは決してあり得ないのです。口で言っていることは、心の中でも思っている はずです。なぜなら、あなたの心にあることを、口はそのまま語るからです。で すから、無益な言を対処するには、まず心を対処しなければなりません。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウオッチマン・ニー全集第37巻「一般的なメッセージ(一)」(1998年版)メッセー ジ第9編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。