いちじくの葉は皮の衣に相対する(1) ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 創3:7 このようにして、ふたりの目は開かれ、それで彼らは自分たちが裸であ ることを知った。そこで、彼らは、いちじくの葉をつづり合わせて、自分たちの 腰のおおいを作った。(21節)神である主は、アダムとその妻のために、皮の衣を 作り、彼らに着せてくださった。(新改訳) ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― (全2編のうちの第1編) アダムは罪を犯した後、直ちに自分自身を救う道と方法を取りました。彼はいち じくの葉をつづり合わせて、腰のおおいを作りました。いちじくの葉は、地から 生えてきた物で、その葉はアダムとエバがエデンの園を手入れして守った結果で した。言い換えれば、彼らは自分の恥を覆うために、自分が生産した物を使おう としたのです。人は、自分が堕落し罪を犯したことを、神の御前で認識しました。 そこで人はその状況を改善する方法を急いで考案したのです。人が堕落した後、 最初に取った行動は、自分の振る舞いを改良しようとすることでした。 わたしたちは主を信じた当時、人の働きの深さと広さを認識しませんでした。わ たしたちは、人の働きというものは、自分を救うために何か良いことを行ないた いという、人の願いに起因していると考えていました。事実、人の働きとは、人 が堕落した後、人自身の努力で造り出すことのできた最上のものをもって神を満 足させたかったということを暗示しています。人は、自分が裸であること、自分 は恥ずべき者であること、自分は神の御前に受け入れられないことを認識しまし た。そういうわけで、自分を覆う一つの方法を考案したのです。人は、良いこと をして神の心を満足させたいと思いました。 人が自分の方法を用いてもがいていた時、神は皮の衣を造って彼らに着せること により、人に啓示を与えられました。このことが象徴しているのは、人の贖いが 他の人の血と死を要求する一方、人自身の働きはその人の恥を神の御前で覆うこ とはできないし、神の心を満足させることもできないということでした。人が罪 を犯して以来、救いを得る方法はただ一つしかありません。それは十字架を通し てであり、また死を通してです。 (明日に続く) ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウオッチマン・ニー全集第37巻「一般的なメッセージ(一)」(1998年版)メッセー ジ第8編から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。